第105話 お風呂
風呂場に行って洋介から貰った中を見ると物がいっぱい入る・・次元袋?空間袋?まぁ何でもいいや
見た目よりも多く入る袋の中にシャンプーinリンスよりもましなものがないか探す
中にはさらにケースや袋で整理されていて・・1つの袋には調味料や10徳ナイフ、腕時計、登山用の細いロープ?かな使い方がよくわからないが便利そうな道具が入っている
水の必要ないシャンプー・・うーん、男性用のリンスinシャンプーのほうがまし、かな?
もっと調べていくとどこかで見た袋がでてきた、女性限定と書いてある
なにこれ母さんの字?
ウェットティッシュやコンドーム、ファンデーションに生理用品、痛み止めにビタミン剤、それと包帯と絆創膏に10円玉まで・・・なんてもん洋介の収納に入れてんのよ!
小分けされたブランド物のアメニティのようなシャンプーとリンスがあったので許す・・・なんか複雑だが!?
「お任せください」
「いいって」
準備が整ったので風呂場に行こうとしたらメイドさんのような人々がいて服を脱がせようとしたり身体を磨きましょうか?なんて言ってくる始末
ケーリーリュさんは慣れているのか任せている
「任せることの意味もあるのです、武装の確認やお世話できるところがないかなど、聖下も私がお世話をしようとしたら恥ずかしがっていましたし文化が違うのかも知れませんね」
「へー」
だけど恥ずかしいのでメイドさん達に下がってもらった
ケーリーリュさんが使い方はわかるからというと渋々下がってもらえた
浴場は広く、石造りの浴槽が気持ちよさそうだ
「「おぉ」」
「なんですか、もう」
ケーリーリュさんはまさにTHE・エルフで耳は長いし身体はイメージ通りスレンダー
全裸を見てるのにえっちさは全く無く、よく出来た彫像のようである
奈美も同じ感想のようで思わずあげた声が重なってしまった
体を洗ってから入ろうとするとケーリーリュさんに珍しがられた
「それは?」
「シャンプーinリンスとシャンプーとリンス、使ってみる?」
「どう違うのでしょうか?」
シャンプーinリンスが洋介が使うやつというと顔が輝いたのでこれ使ってみる?と聞いてやってみる
ちょっとお高そうな個包装のシャンプーとリンスの出番はなさそうで3人ともシャンプーinリンスを使うことに
私が使って見せると奈美にお湯をかけてもらって私は奈美に同じくかけてあげる
桶自体が金属製で重くて使いにくいな
ケーリーリュさんも同じように髪を洗って私達が流してあげる
体を洗って風呂に浸かるとガヤガヤと声が聞こえてくる
「このティージはいいですなぁ!」
くぐもっているがはっきりと壁の向こうから大きな声で声が聞こえてくる、どこかでつながっているのかな?
お風呂でまったりしてるケーリーリュさんに奈美がきいてる
「あの貴族?さんはどんな人ですか?」
「リクーマ様とトゥゲール様ですか?」
リクーマというヒゲおじいちゃんはこの城塞都市の領主様で人を使うのに長けているが武力はそこそこ
今は机にかじりついて復興に専念している領民思いの良い貴族であるそうだ
ミャーゴルのところにいた兵士の中でも偉そうなトゥゲールさんはリクーマの甥にあたる人で騎乗戦闘が得意でこの領地の軍の長をしている、どちらも妻子持ち
いろいろ奈美がきいていたのだが少し長くなった
長風呂は性に合わないし付き合いにも限界がある
風呂を上がると2人もついてきた、気を使わせてしまったかな
メイドさんに鍋を渡されたので見てみる
「わかってるじゃない!」
見てみると中にあったのは氷水の中にフルーツ牛乳とコーヒー牛乳
コーヒー牛乳は1本だけ入っている
「それだけ色が違いますが大丈夫ですか?」
なんてメイドさんに言われたけどこれは洋介が私の好みがコーヒー牛乳だと知っているから入れてくれたんだろう
「いいから、2人も飲もう、奈美はコーヒー牛乳の方がいい?」
「私はフルーツか普通の牛乳かな」
「そう?ケーリーリュさんも!」
「私もよろしいので?」
「一緒に飲んだほうが美味しいからね」
3人揃ってごくごく飲んで、3人でぷはーってなった、さいっこー!!
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