第41話 叫び
「組のこと!ほんとにそれでいいんですか!?」
「くどいぞ、あとぁまかせた・・・・・すまんな」
「親父ぃ」
ずっとうるさい徳田だがレアナー教に従う意志はあるようだ
じゃないと頭がキュッとなるしね
何人かは治した途端にキュッとなってうめいてた
向こうだと片足か両足に隷属の魔法をかけられていた
だいたいは危険地帯で労働した後に肉の壁になったり、時間稼ぎで魔物のエサになってもらうために足を締めてちぎり落とす
だけどこっちは魔物いないし、足よりも見える位置にしたほうがいいと思った
愛と慈愛の女神レアナーの従属神の一柱、支配と従属の神ガーデクの魔法だ
1度も使ったことのない魔法だったしちょっと線が太く出てしまったから一瞬でちぎれるということはない
けど、これはこれでいうことを聞くようになるんじゃないか?
さっさと改心してまともな信徒になってくれればいいんだけど・・
友達を治したい人は黒葉奈美さん
背が高くて、背中を丸めて顔は前髪で見れない女性だ
もう何もしてないのにガックンガックンしている
「と、とと、とにかく私の友達をみみみてくれませんか?」
「わかりました」
「ありがとうございますた!なんでもします!!」
もうカックカクな動きをしてる黒葉さんだが何でも?うーん、信徒になってーよりも頼みたいことがある、無理なら断ってくれてもいい
「じゃあこの人たちの取りまとめ役お願いします」
「えっは?・・・・はいぃ」
ちらりと床で転がって泡を吹いているチンピラをみて、真っ白になってカクリと固まった
「今なら何でもできそぉだ!HAHAHAHAHA!!!!」
「親父ぃ!とにかく落ち着いて!」
「落ち着いてくだせぇ!!」
徳田は部下の人たちを4人ほど持って振り回してる
2人担いで両手に1人ずつ、まだ治癒効果が出てるんだな
多分魔法に慣れていないという理由ではないと思う
長期間の怪我・病気によって体に長く、深く、大きな影響を与えてきたからその分強く魔法が効く、のかな?
ボコボコにして骨を何本か折ったスキンヘッドの人はここまでHAHAHAしていなかった
ボケっとしてる一人にとりあえず連絡を待つように言って黒葉さんと門からでる
外の警察の人がめちゃくちゃ中を覗き込んできたが変わったものなんて
「ヒャッハー!!!」
「あぶない、危ないですって!?」
「ぎゃー!??」
いや、完全に変なのしかいないな
黒葉はついてきてるようだし門を出て歩く
「その友達はどこにいて、どんな病気なんですか?黒葉さん?くろばさーん」
「・・・・あ、あああぁ?えとえとなんです?」
「お友だちさんはどこにいてどんな病気なんですか?」
「病院名は・・待ってください、2度しか行ってなくて忘れちゃいました、遥って言います、春日井遥、骨肉腫です」
ポフン
つい足を止めてしまって黒葉さんとぶつかってしまった
頭におっぱいが当たる、やっぱり身長もっとほしいなぁ
はるねーちゃんの名前が出るなんて思わなかった
「はるねーちゃんの友達?」
「はるねーちゃん?」
「髪が黒くておっぱいがおっきくて背が高い美人なねーちゃん、ガンのコツニクなんとかだった」
「あ、たぶんそれです、どんな関係です?」
「婚約者、もう治したよ」
「え~~~~~~~~~~~!!!!???」
あ、倒れた
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