第23話 解き放たれた常識皆無


伯父さんとねーちゃんと話すと僕は死んでることになってるっぽい


なので学校に行くことも仕事にもつけないが伯父さんの家でもねーちゃんの部屋でも好きに使って良いそうだ


・・・・あっ



「ねーちゃん、実はさ」


「あんたまた悪さしたの?さっさと吐きな?」



なんで分かるんだろ?とにかくねーちゃんには隠し事ができた試しはない


忘れてたし、言いにくいなぁ



「実は和室ぐちゃぐちゃにしちゃって・・ごめんなさい!!」


「良いわよそれぐらい、私の病気に比べたら、父さんたちには言った?」


「まだ」


「私から言っとくから、それよりうちと康介さんのとこどっちに住むの?」



ねーちゃんはともかく伯父さんはワクワクした顔をしてる


昔からかわいがってくれてたもんなぁ



「実はビルもらうことになっててさ、そこを神殿にできないかと思って見に行くことになってる」


「「ビル・・」」


「うん」



頭が痛そうにしてる二人、いきなりビルもらったなんていったからびっくりしたんだろうな



「まぁいい、これもっとけ」


「なにこれ?」


「スマートフォンだ、わしの仕事用のやつ」


「いいの?伯父さん!」



ずっしりして、画面が綺麗なスマートフォーンだ!



「わしみっつ持っとるからな、プライベート用、仕事用、バックアップ用、中身は消したからすきに使うとええ、仕事も大病で辞めることになっとったし」


「ありがと伯父さん!」



色々触ってみる、こういうの初めてで面白いな!


あ、ミニゲーム入れてくれてる



<これがびでおですぅ?>


「これはスマートフォーン、テレビも多分見れるかも」


<へー!面白いですぅ!>







「良いんですか?」


「最低限の連絡先ぐらい確保しとかにゃ明日にはまた異世界なんて言われたらたまらん」


「わたし、最低限使い方教えておきますね、洋介スマホ初ですよ?」


「えっ」




はるねーちゃんにスマートフォーンの使い方教えてもらった、すごく便利だ


ねーちゃんと話したり字でできるやり取りを教えてもらったり、一緒に写真を撮ったり撮ってもらったりした!



二人は検査があるとかでお医者さんに呼ばれてた






ガヤガヤと人が多い


金道さんに話を聞くと部下の人がいつでもビルの鍵を開けに来てくれるらしいので今から行くっていってビルまで来た


ビルは駅から少し離れてるけど見える位置にあって周りには人通りも多い、だけどこのビルはそんな空気から隔絶してるかのような空気がある


金道さんの部下の人は待ってくれていた、駅の向かい側に金道さんの事務所があるらしい



「ここのことは社長から聞いてますか?」


「うん、事故物件なんだってね」


「そう、ですか、何かあれば私に言うように言われてますがなにかありますか?」


「スマートフォーン持ってますか?」


「あ、はい」



部下の人は白いスマートフォンを出した、うん、カメラあるならそれで良いんだ



「じゃあそれで撮ってついてきてください」





「え?」

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