第151話 激突
蒼穹が日本皇国へ到着すると防衛戦線は酷い状態だったが何とか保っているようであった。
ソアラ「酷い…」
錬「……出る!構わないよな!」
ソアラ「れ、錬!」
ブリッジから日本皇国の光景を見た錬は走って格納庫へと向かっていく。
その迫力にソアラは止める事はできず、ただ見送ってしまった。
レア『そ、ソアラ様!錬が出撃するからと…』
ソアラ「構いません、許可します!思った以上に状況が酷いです。他の出撃できる方は敵を撃破しながら救援に当たって下さい!必要であればこの艦に収容を!」
レア『わかりました!』
出撃していく錬の魔法装甲。そして、進路を阻んでくる敵を容赦なく切り裂いて行く。
暫く、敵を撃破すると先に見たことのある3機の魔法装甲がボロボロになり地面に転がっていた。その側には見たことのない装甲が立っていた。
錬はその装甲へ容赦なく斬りかかる。
しかし、不意打ちをしたつもりだったが相手の剣に阻まれてしまった。
「やっと来たのか〜。待ちくたびれたよ!おかげで2体潰しちゃったよ!ちょっとはやるみたいだったから暇潰しにはなったかな?」
錬は横目で倒れている装甲を見る。
その装甲は…名護徹と逢魔昴のものだった。
どちらもコックピット部分を鋭い物で貫かれているようだった。
錬「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
リコン「ハハハ!その声だよ!その声が聞きたかった!いつも僕の計画を邪魔してきた君に仕返しできると思ってやったが正解だったようだね!」
錬「貴様ぁぁぁぁぁぁぁ!」
素早く切り込んでいくが、リコンの装甲はそれを捌いていく。
両者の戦いは激しく、ものの数分の間であったが、遠目に見ていた敵も味方もその手を止めて見るほどだった。
リコン「いい反応だよ!ようやく僕を楽しませてくれる存在が現れて嬉しいけど…。全て遅かったね。君と言う存在がもう少し早く現れてくれればと思ってしまうよ!」
錬「御託はいい!お前を殺す!」
リコン「怖いなぁ〜。たかが人間を数匹殺した位で…ね!」
捌いていたリコンの一撃は錬の飛燕を吹き飛ばす程強力だった。
たまらずに背後のビルに激突する。
リコン「いつまでも遊びたい気分だけど…これ以上君を生かしていると計画をひっくり返えされそうだからね…。ここで終わらせるよ?」
立ち上がり態勢を整える前にリコンの装甲は飛燕の目の前に立っていた。
錬「しまっ!」
ザクッ!
リコンの装甲の刃は無惨にも飛燕の目の前に現れた装甲を貫く。
『馬鹿…弟子が…。冷静に…なれ!…お前がいなく…なれば…誰がこの国を…守れる!!』
錬「尊さん!」
リコン「おや?まだ動けるなんて驚きだったけど…。これでおしまいだね?」
『錬…後は…頼むぞ…。俺の…俺たちの…家族が暮らす…この国を…』
目の前で爆発する装甲。
炎に飲まれる瞬間、尊は先に逝った2人が待っている姿が見えた。
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