第143話 南極大戦 ④レビアとの決着
梁の方は決着がついたらようだが、何か問題が発生したようだ。
梁は何かを抱えながらニエドへと戻っていくのが見えた。
レビア「あちらは決着がついたのか…」
ウル「そのようだな…こちらもそろそろ決着といこうか!」
再び互いにぶつかり合う黒鋼とレビアの紫電。時折邪魔をしてくる敵の魔法装甲を蹴散らしていた為か隙が出来ていたのだがそれを理解している筈のレビアは一向に仕掛けてこないことをウルは気にかけていた。
レビア「さて、そろそろこちらも全力で行かせてもらう!」
レビアの紫電にオーラのようなモノが纏わりつくとさっきと違い格段に反応速度などが上がっていた。
徐々に押されてくる黒鋼。
ウル「黒鋼!出し惜しみしている場合じゃないようだ!出力全解放!全力でいくぞ!」
黒鋼:了解だ!バーストモード解放!」
黒鋼の追加装甲が全てパージされ、本来の黒鋼が中から出てくる。そして、装甲の継ぎ目は蒼く輝き始め肩の装甲は展開されていく。
その光景に紫電は一旦距離をとったが、その一瞬の隙をウルは見逃さず、一気に距離を詰める。その加速も火力も段違いに上昇しぶつかった瞬間、容易く紫電は吹き飛び氷壁へと叩きつけたれた。
レビア「ぐはぁぁぁ!」
ウル「グッ…。相変わらずなんて加速だっ!だが、相手の動きが止まった今なら!」
追撃を加え、紫電の手足を切断する。
満足に動くことの出来なくなった紫電からレビアが降りてくる。
紫電の前に座り込む。
ウルは黒鋼が持っている刃を座っていたレビアに向ける。そして、レビアは抵抗する事もなく黒鋼に向かい叫んでくる。
レビア「殺せ!もう、私に生きている意味などない…」
すると、黒鋼のコックピットが開く。
中からウルが出てくると、レビアに近づく。
レビア「……何をしている…。さっさと、私を…」
ウル「ずっと、聞きたい事があった…。今なら答えて貰える筈だと思ってだ。殺すのはその後でもできる」
レビア「………」
ウル「何故父を…あの時自分の父親を裏切りクーデターを起こした!?答えてくれ!兄上!」
レビアはウルのその問いかけに、沈黙の後ゆっくり答えていった。
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