第141話 南極大戦 ②兄と弟

暫く敵を倒していたウル達であったが、そこへ2体の魔法装甲が立ち塞がる。



ウル「お前たちは先に行け!ここは俺が…」

梁「いや、俺も残ろウ。もう1体の方は俺が相手をすル」

琳「わかった。死ぬなよ?」




その場に2人を残すと他のメンバーは奥に陣取っている敵へ向かっていく。

その場に残った4体の魔法装甲は互いに睨みあっていた。



梁「ウル。あちらの龍の紋様がある魔法装甲は俺がやル」

ウル「奇遇だな俺は隣の紫の装甲に用事があった」



そして、互いに少し距離を置き臨戦体制をとっていた。



梁「まさカ、お前が裏切るとは思わなかったゾ」

「裏切る?裏切ったのはそちらだ!兄さん!何故貴方程の人が国を抜け家を捨ててまでそんな寄せ集めの集団に!」

梁「コウ、俺は捨てたんじゃなイ。捨てられたのダ。国と家にナ」

晃「嘘だ!国も両親だけじゃない!リコン様はお前達が国を滅ぼす元凶になると言っていた!だから、国の…一族の恥はここで俺が断つ!」

梁「なるほど、やはリ…国の一部はやはりリコン側に付いていたという訳カ…。真実を知る俺は邪魔でしかないのカ…」

晃「何をブツブツと!行くぞ!」




龍の紋様を宿した魔法装甲は装甲騎手の怒りを宿したかのように梁の魔法装甲へ襲いかかった。




ウル「さて…この魔力…その装甲に乗っているのはレビアだな?」

レビア「………そうだ。まさかここで再びあい見えるとはな」

ウル「今日は策略はないのか?」

レビア「今回は私はただの駒に過ぎない…。だが、これも運命か…お前とこの場で決着をつけられそうだ」

ウル「錬に執着していたと思っていたが…」

レビア「フッ…そう言えばそうであったな…」

ウル「?」

レビア「敗れたあの時、奴に関しては諦めがついたのかもしれんな…。そして、今は過去に決着がつけられそうだ。助けてくれたリコン様には感謝しなければいけないな!」




黒鋼に斬りつけてくるレビアの魔法装甲。

その攻撃を受け止め、反撃をする。

その動きには無駄がなく、ウル自身も苦戦すると感じてしまう程だった。




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