「カクヨムでアドベントカレンダー2023」振り返り
だいぶ経ってしまいましたが、昨年十二月にくれはさん(https://kakuyomu.jp/users/kurehaa)主催のアドベントカレンダー2023に参加していました。
「カクヨムでアドベントカレンダー2023」
https://kakuyomu.jp/user_events/16817330667688725724
前回がとても楽しかったので、また年末×カクコンという忙しない時期に踊り狂うお祭りへ身を投げてみました。
『サンタデコルテ』
https://kakuyomu.jp/works/16817330667608039205
参加したのは、たったひとりの娘にクリスマスプレゼントを贈りたい
軽やかでしんみり。ナナシマイでは珍しい感触になったと思います。
今回はまず、このテーマを決めるのが大変でした。
実は前回走り終えたあと、次はこんな感じのお話を書きたいなという構想があったのですが、今季は私生活の都合上それができない状況で、かなりギリギリまで参加そのものを悩んでいたのです。
それでもなんとか書けないものかとうんうん悩んでいたところで持ち出したのがこの魔法。
そう、組み合わせの魔法です!
一緒にあることはあんまり想像できなくて、かといって正反対に位置するわけでもない。そんなキーワードを組み合わせると、とんでもないものができあがることがある。困っていなくても積極的に使う魔法です。
ひとつめは、やっぱりクリスマスなのでサンタにしよう。
それからもう一つは……(そのへんにあるものを見ながら)モニター、ペン……(仕事中)……電気、うーん……――あ。
わたしは考えごとをするときに顎とか鎖骨を叩く癖があるのですが、鎖骨……デコルテ!
デコルテ、デコルテ。サンタデコルテ。わぁ良いじゃん!
と、なったのでした。
いちどテーマ(テーマではない)が決まってしまうとあとはスパパっと進みます。
なぜか「デコルテを弄ろう」の気分になったわたしは、こんなふうにナカグロを挟んで章タイトルを作り、ついでに大まかなストーリーを組み立てました。
第一章 サンタ・デ・コル・テ
第二章 サンタ・デコ・ルテ
第三章 サンタ・デコル・テ
第四章 サンタ・デコルテ
第五章 サンタデコルテ
ストーリーに沿って並び替えてみるとあら不思議。長さもいい感じではありませんか!
ところで、このお話は単純なほっこりクリスマス大作戦!ではありません。
三田と娘にはとある秘密が隠されているわけですが、毎日短いお話を更新することでみなさんの反応をいただきながら進めていくのが楽しいものでありました。
特に序盤は、一見、可愛らしい父娘愛(いや、可愛らしい父娘愛であることは間違いありませんが)ということで、ほっこり感想をいただいてはニヤニヤしていたことをここに白状します。
実は第一話からほのめかすようなことを書いてはいるのですが、すべてを知ってから読み返したとき「ああああっ!? ここー!!!!」となるのは第四話でしょう。
短いのでぜんぶ載せてしまいますね。
◇
さてプレゼントが決まれば次に考えるのは渡しかた――すなわち演出である。ここはわかりやすくサンタになりたいところだが、ぶっちゃけ
なにせ白髪は望み薄だ。ひっくり返ったって髭すら生えてこないだろう。
黒髪ツルアゴのサンタ。白いのは肌くらいである。安直にサンタファッションなんてしてみた日には、インドア人間がクリスマスに無理してはしゃいでみました感が満載ではないか。そういうのは求めていない。娘にも求められていない。彼女はホラーが苦手なのだ。
それではトナカイならどうだろう。大きな木の枝を角代わりに……いや、若干のモンスターみが否めない。
悲しくなってきたので格好については後回しにしよう。
◇
はい、そうなんですねぇ。
こんな感じであちこち秘密をばら撒いておりましたが、終盤はもう少しはっきりした言葉でわかりやすく差し込んだほうが良かったなという反省もありました。
どうにもぼかしてしまいがちになるので、引き続きの課題ですね。
それでも最後にはうるうるきてくださったり、彼らのこれからを祈ってくださったりして、とても温かな気持ちになりました。キャッチコピーや構成について触れてくださったのも、嬉しかったです!キャッチコピー回収は自分でも泣きながら書いてたよ。
そして、今までは笑いあり涙あり〜な物語を避けてきたところがありますが、ここで一歩踏み出せたようにも感じますし、また挑戦してみたいです。
はい、ということで今回はここまで。
クリスマスを私生活で楽しめなかったぶん、他の参加者さんたちのお話もほくほく楽しみました。来年もあるかな、あるといいな。
あらためて、お読みくださった皆さん、主催のくれはさん、ありがとうございました!!
さあみんなで唱えよう、サンタデコルテ!
七姉妹のいる空 ナナシマイ @nanashimai
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