第62話義父はダメだ、諦めよう
【義父はダメだ、諦めよう】
2人から罵倒され続けいい加減うんざりしていたところに2人が戻ってきてくれて……助かったー
「克己君、帰ろっか」
「はい…お義母さんは?」
「うん、大丈夫」
そう言って、俺の手を引いて玄関に
怒鳴っているのが1人、何か勘違いしている頭がお花畑が1人、そいつらを無視して靴を履いて、外に出ると
「ふ~」
「ごめんね」
「いいえ、前から聞いていたので」
「でも、あいつがいたことは予想外だった、びっくりしたわ」
「はい、まさかいるとは思ってもみませんでした」
「ほんとごめんね」
「いいえ、この件はちゃんと弁護士に言っておいた方が良いですね、それに1度に2人片付いたと思えば、かえってよかったです」
「そう?」
「はい」
「君は本当にやさしいね」
「何言ってるんですか、裕子さんだからです、俺は裕子さんが幸せになるならなんでもします」
「克己君」
「はい」
「大好きだよ、チュ ♡」
「僕はもっと大好きです」
「ううん、私の方が大好き♡」
歩道なのに思わず立ち止まって思いっきりキスしてしまった。
「もう、こんなところではずかしいじゃない」
「はい、それは裕子さんもですよ、それに俺、我慢できなくて」
「うん♡」
2人とも気疲れしたので、駅前の喫茶店に寄って一休みする事に。
いかにも地元で昔からやってる風の喫茶店、ゆったりした椅子。
小腹が空いたのでサンドイッチとコーヒーを頼んで
水を飲んで「ふーっつ」
「裕子さん、さっき、お義母さんと2人で何を話してたんですか」
「うん、あの人が帰った後、もう1度お父さんと話すって」
「そうですか、ん?大丈夫ですか?」
「うん、お父さんは私にはいつもあんな風だけど、なんだかんだ言ってお母さんには逆らえないのよ」
「そうですか」
「もしダメなら、2-3日、うちに泊めてもいい?」
「はい、もちろんです」
「それくらいすれば、お父さんも少しは反省するから」
「あ~、そういう事ですね、そうですねその方が安心ですね」
「いいの?」
「もちろんです」
「ありがと♡」
「じゃあ、そろそろ出ますか」
マンションに戻って
「裕子さん」
「何?」
「あいつを見たら、あいつは裕子さんの体を、って思ったら嫉妬してしまって、我慢できないです」
「えっ、こんな、早くから?」
「ほら」そう言って裕子さんお手を、俺のもっこりくんへ、
「えー、もう、こんなに、ポッ♡」
“#$%&‘()$%%&‘(((’&%!
ぐったりした裕子さん、汗をぬぐいながら
「裕子さん、やっぱりお義父さんにもちょっとお仕置きしたいです」
「何?」
DV野郎と離婚の際、接触禁止だった事を話し、DV野郎にはその違反行為と、父親にはその幇助の話をして、弁護士さんにお願いして当時の弁護士さんの連絡をとってもらい、2人にお仕置き。
DV野郎は、裕子さんが実家に顔を出した事から、また裕子さんに会えるんじゃないかと思ったらしく、それからも、何度も裕子さんの家に来たらしく、その都度お義父さんと2人、復縁話に盛り上がっていたらしい。
タイミングよく、弁護士先生が裕子さんのお義父さんに説明するため、実家に訪れた時にも来ていたらしく、その時、DV野郎は、最初、お義父さんの所にお伺いしていた所にたまたま彼女来たんであって接触じゃないとか言い訳していたが、離婚した女性の父親に近づいて、挨拶に来る日にそこにいたのはあまりに不自然、おまけに裕子さんに対して行った行為、内容が明らかに接触目的である事をつっこまれて、それにかかなりビビったらしく、最後は弁護士に対してへいこら、ずーっと頭を下げたままでで顔も見れなかったらしい。
父親は相変わらずだった、最初はお義父さんにも認めてもらおうと思っていたけど。
『もともとがそういう人だから、諦めて?!
そのためにわざわざ挨拶なんか来なくていいから』
とお義母さんに言われた。
お義父さん、あんたはダメだ!!
気持ちも決まり、DVやろうについても決着がついたと思っていた数週間後、あいつが!
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