第40話愛してる
【愛してる】
2人で部屋に入って荷物を置く、
どうしてだろう、毎週私の部屋で一緒にいるのに、今とっても恥ずかしくて・・・何も言えなくって・・・。
「裕子さん、先にシャワー浴びてきてください」
「うん」なんでこんなに恥ずかしいんだろう
言われるまま、先にシャワーを浴びて戻ってくると
「じゃあ俺もシャワー浴びてきます」
そう言って克己君がシャワールームに
すごく胸がどきどきする、これから何が起こるか、
いつもの事なのに・・・
克己君がシャワールームから出てきたので、
冷蔵庫にあったビールを渡して、2人で乾杯して
グビグビ、プハー
「う~ん、風呂上りのビール、最高ですね」
「うん」
「ゆうこさん?」
「はい」
「大好きです。愛してます」
「うん」
チュッ
私も思わず克己君に、チュッ
それからは、私から積極的に・・・・
チュンチュン朝~
「裕子さん、帰ったら俺達の事、皆に公表しましょう、 橘専務は叔父だって言う事も、もうこんなのはイヤです」
「うん」
「それと、こんな格好でなんですが、俺達結婚しましょう」
「うん」
愛されるってこんなに幸せなんだ。
愛してる人に愛されるのがこんなに気持ち良いなんて初めて知った。
今までも好きだったし、このまま結婚するだろうって思っていたけど、それなりに気持ちよかったけど、
昨日は今までのそれと比べようもないくらい良くって、克己君の腕の中で何度も何度も果てた。
私の上に乗っている克己君の顔を見る度、克己君の首に両手を絡ませ、顔を引きつけ、キスをせがむと、真剣な顔をした克己君がにっこり笑って、私の舌に自分の舌を絡ませてくれる、それが気持ちよくって、上も下も感じちゃって・・・・・・離れたくなくって足と両手でしっかり克己君を抱え込んで・・・・・・何度も何度も・・・・・・。
いつの間にか好きになってたんだ、その事に気が付いてからは、あ~どうしよう克己君がこんなにも愛しくて・・・
思わず克己君の胸に顔をうずめて幸せを噛みしめる。
「どうしたんですか?」
「うん、あのね、私、克己君の事が好き」
「えっ? じゃあ今までは好きじゃなかったんですか?」
「ううん、いままでも好きだよ、このまま付き合ってうまくいけば結婚したいって思ってたよ、でもね今はもっと好き、ずーっと一緒にいたいって」
「なんか、ちょっとショックです」
「あっ、ごめん、そうだね、ほら、私、今まで人を好きになったことがなかったって言ったじゃない、だから克己君の事が好きになったのは本当よ、でも気が付かなかったの 」
「あいつの罠にハメられて、絶望したところに俺が現れたからですか? それって、吊り橋効果じゃないですか?」
「ううん、違うよ、だって、あきらめかけた時、克己君のことを思い出してね、それで克己君の事が本当に好きなんだって気が付いたの、急に好きになったんじゃないの」
「そうなんですね」
「うん、本当はすごく好きになっていたんだけど、やっぱり6歳も年上で×2だから、どこかでまた失敗するんじゃないかって、自分の感情を抑えてたんだと思うの」
「じゃあ、もう大丈夫ですね」
「うん、克己君が大好き、ずーっと一緒にいたい、ちゃんと皆の前で公表できる」
「それは良かったです」
「うん」チュッ
それから2人で着替えてロビーで叔母様と待ち合せて 朝食をとり、昨日のお礼と彼と結婚したいので改めてご挨拶にお伺いする事を伝え、ご挨拶をした。
帰ったら、叔父様にもお礼と婚約の件をお願いすると言うと、とても喜んで東京に帰られた。
克己君は、あいつの事が心配だから、このまま泊まって、一緒に名古屋支社について行く事に。
あいつがなにか仕掛けてこないように、そしてあいつに、克己君は私の婚約者と名乗り出る事になった。
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