花筏に溶け込んでしまいそうで怖かったのだ




 川に入りたかった川じゃないと意味がないのに。汗ばむ陽気でしたがまだ川遊びには早いです。ぶーたれる姫様に冷たく諭せば遊びたいわけじゃないと頬を膨らませながらも、着物を身に着けたまま桜の花びらが浮かぶ風呂桶に入ってくれたので胸を撫で下ろした。風邪や水害の心配も無論あったのだが本当は。






(2022.4.8)


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る