訪(と)うた

底が浅い童心に感じている、ただひたすらの潤色。白く露わになる、

積み木を重ねては潰す、みさかいのサイコロをあげる。肉づいた墓に従う。

けらけらとわらっている朧雲は錦糸、赤い姉とあいする、

ぬめぬめとした手元に弾丸と、のたうちまわる三半規管と縫い上げられた、

燐寸は燃え尽きたのだと。単音のモニカは、訊いてまわる。

鬼薊おにあざみとポラリスは特別でほろ苦く、鍵をかけたままの。

厚ぼったい唇で角砂糖を盗む、麻と縒るに、上下する旨と

踊り子と躍らされる。センチメンタルな胎動をはっきりと憶える

アルゴリズムの暗渠。なんとしても争いは邪推な色恋を首を長くして、

抜き足差し足 ともに、搔い繕う澱のように。

死にかけては つくり顔をして てのものは折られている。


午後8:12 · 2022年4月22日

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