架空の民族の架空の風習が話の骨子なのだが、工夫をしていなければ、アイデア倒れに終わっていただろう。 それを防いだのは、セマザサ族を研究している学者の視点から描くことで、話に奥行きを持たせたこと、…続きを読む
現実のある民族学者の手記を読んでいるようでした。優しく生命の営みや祈りが縫い込められた布はまさに「その人」たるものでしょう。作品世界にどっぷり浸かれる素敵な作品です。民族学などに興味のある…続きを読む
KACのお題「日記」からこんなに素晴らしい物語が生まれるとは……これが創作だなんて信じられません。NHKのドキュメンタリーを一本見終えた気持ちです。生まれてからの一生を刺繍にして綴っていくセマザ…続きを読む
日記のような役目を果たす布を持つ民族の話。架空のお話でありながら、その文化のリアリティがすごい。海を越えて、大地をゆけば、どこかの山や川を過ぎたそこに、その民族は確かに存在する。そんな質感をも…続きを読む
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