現実のある民族学者の手記を読んでいるようでした。優しく生命の営みや祈りが縫い込められた布はまさに「その人」たるものでしょう。作品世界にどっぷり浸かれる素敵な作品です。民族学などに興味のある…続きを読む
雪山に暮らすセマザサ族は生を享けたそのときに布を与えられ、みずからの人生を克明に刺繍していく。……刻むように。……祈るように。刺繍は多岐に渡る――祝い事の記録から悪い精霊を遠ざけるためのまじない…続きを読む
セリフ無し、穏やかなBGMとナレーションで観たい静かな物語
日記のような役目を果たす布を持つ民族の話。架空のお話でありながら、その文化のリアリティがすごい。海を越えて、大地をゆけば、どこかの山や川を過ぎたそこに、その民族は確かに存在する。そんな質感をも…続きを読む
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