逃げ出しちゃったあの2人

第276話

皆さんアイギスの装備武装は覚えているでしょうか?えっ?覚えていない?だったらアイギスの装備武装を紹介しましょう!!


名前 アイギス

種族 オートマタ

所属 ルドの娘


HP  100

MP 1000


コア:エレメンタルドラゴンコア(MP1000)


搭載兵器

頭部:展開式魔道レーザー砲×1 消費MP50 ダメージ30ポイント

背部:8連誘導魔法ミサイル×1 消費MP10 ダメージ5ポイント×8

腹部:グラビティレーザー×1  消費MP100 ダメージ100ポイント(使用後24時間使用不可)

腕部:オートタレット(ガトリング)×2 消費MP1 ダメージ1ポイント(秒間300発)

脚部:解放型誘導魔道レーザー×4 消費MP10 ダメージ10ポイント×4


はい、このようになっております。この中で一番やばい武装はなにかって?腹と頭部の武装ですな。特に腹部は表示されてないけど環境破壊能力がピカイチで一発で地形が変わるくらいの秘密兵器なんだよ。うん、何が言いたいかと言いますとね?


元ダンジョンが在った丘が消滅しました。


「アイギスちゃんやり過ぎです!!」

「急いで救助しないと!!」

「回復なら任せて下さいまし!!」

「( ´゚д゚`)エー」

「エーじゃありません!!俺は手加減しろっていったの!!念を押したのは往年のギャグで行った訳じゃないの!!」

「(´・д・`)ソンナー」

「パパ大丈夫だよ!!“人は”守ったから!!」


ボコッ!!ボコボコボコ・・・・。


丘が吹き飛んで、ついでに周りの木も吹き飛んだ後の地面が盛り上がって、何かを包んでいる木の根が地上に出て来た。その根が解けると、中には蔓でぐるぐる巻きにされた鬼神斧槍流の元門下生達が気絶した状態で出て来た。うん、全員生きているな。シルからの依頼を失敗する所だったよ・・・・。


「よくやったシア!!アイギスは少し反省しなさい!!まったく一斉砲撃何てするからMP半分を切ってるじゃないか。アイギスはしばらくお休み!!」

「q( ゚д゚)pブーブーブー」

「自分がやったんでしょ!!文句言わないの!!」

「シアもアイギスはやり過ぎだの思うよ?パパの言う事はちゃんと聞こうね?」

「(-ω-)/」


渋々ながらもアイギスは納得したのか俺の肩に昇って肩車状態で足をプラプラさせ始めた。ちょっと拗ねてる感じだな。しばらく機嫌が戻るまではこのままにしとくか。


「それでどうしますの?目標はダンジョンの奥だったんですわよね?これ死んでませんの?」

「崩れたのは地表部分だから地下に繋がる部分は崩れてないはずだ。アイギスが綺麗に吹き飛ばしたからな。」

「(`・∀・´)エッヘン!!」

「褒めてないぞ?」

「(´・ω・`)」

「本当ですね。ほらあそこ、洞窟の下り道が見えています。」

「下の方が無事で良かったです。早速降りて捕まえて行きましょう。異変に気が付いて逃げられるかもしれませんし。」

「うっし、捕まえるのはシアに任せるぞ。俺達は奴等の気を引いて行動不能にする。」

「ルドさんは何も出来ませんけどね。」

「攻撃を引き受けてくれるだけでも御の字ですわ。」

「早速中に入りましょう!!」


元ダンジョン周辺を見張っていた見張りをひとまとめにして、逃げない様に厳重に手足を縛ってから洞窟の下り道に入る俺達。どうも洞窟の中には見張りはいなかったようで、例の師匠が居た広場に辿り着くまでは誰も居なかった。あれだけ大きな音がしたのに誰も様子を見に来ないってのも不思議な感じだが・・・・。


「とりあえずここまで来たな。」

「相変わらず真っ黒ですわねここ。」

「これ全部シチートさんのルドさんへの思いなんですよね・・・。ぶるる!!なんか鳥肌立ってきました。」

「パパここ怖い・・・・。」

「(((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブルガタガタブルブル」

「50年以上に渡る思いがここに蓄積されてますから・・・。これはもう狂気ですよ。恐ろしい悪魔です。」

(リダさんが自分の事を棚に上げて何か言ってますわ。)

(自分もルドさんへの思いが強すぎる事に気が付いてないね?)

「何か言いましたか2人共?」

「「いいえ何にも?」」

「とりあえずこの部屋を調べるか。」


明かりに関してはルゼダの光魔法にお願いして照らして貰っている。それでもこの広場は真っ黒なんだよなぁ。そして俺が黒い部分に片足を突っ込んだ時にその変化は起こった。


ぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞ!!


「「ひぃっ!?」」

「壁が動いた!?」

「違います!!これは書かれている文字が動いてます!!まったくあの悪魔はどんな方法でこの文字を書いたの!!」

「パパ気持ち悪い!!」

「俺が気持ち悪いみたいに言わないでくれ。俺も鳥肌立ってるんだから・・・。」

「ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ」


突然動き出した壁の文字。その文字が広場の中央に集まったかと思うと・・・。俺の方に一直線に突き進んで来た!!


「アイギスを頼む!!」

「任されました!!」

「来ます!!来ますよルドさん!!」

「もう逃げますわよ!!あんな気持ち悪いの相手にしてられませんわ!!」

「ルゼダ姉ちゃんもう逃げられないよ!!すぐそこまで来てる!!」

「こんにゃろ!!」


ルドの陽動が発動。呪文字には効果が無かった。

ルドの盾による防御。だが呪文字には効果が無かった。


「これって呪いなのかよ!!うげっ、足から登って来やがった!!」

「ルドさん!!」

「うわぁー、虫に集られてるみたい・・・・。」

「そんな事言わないで下さいまし・・・。私もそう思いましたけど・・・・。」

「パパ大丈夫?」

「アワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ」

「あー、ダメージは無いみたいだな。肌はぞわぞわしてるけど・・・・。おっ?」


会話している間にも呪文字はどんどん俺の体を覆って行って・・・・。何か紫色のオーラを放ち始めた。でだ、視界の端に移っているログにこんな表示が浮かび上がった。


スキル万想の鎧が自動発動。呪い部分への干渉を開始・・・・・・・成功。呪文字に込められた思いを昇華中・・・・・昇華完了。昇華された思いを材料に新たにスキルを創造開始・・・・・・・エラー、素材不足により失敗。所持スキルを使用して再度スキル創造を開始。適合スキル検索中・・・・・該当スキル1件。<状態異常無効>を使用してスキル創造を開始・・・・・・成功。元徳スキル<純潔>を獲得。


<純潔>

 穢れなく心清らかな体は守られ続けるだろう。本人が望まぬ限り穢れも、悪しき心もその身を汚す事は無い。なぜならば神がそれを望まれているからだ。


効果

精神的、肉体的な状態異常を完全に無効化する。(体の損傷による状態異常は無効化されない。)


呪われた土地や、穢れた場所、人が生きて行けない環境に立ち入ってもその影響を受ける事が無くなる。(環境からの影響を完全に遮断)


防御行動をとった際、ダメージを20ポイントまで無効化。(スキルの熟練度によって数値変動の可能性在り)


立ち昇っていた紫のオーラは、いつの間にか俺の体を包んでいた白いオーラに浄化されてキラキラと光りになって行った。そして、その光が俺の体の中に完全に取り込まれると、元徳スキルなる聞いた事も無いスキルをゲットしていた。


「ルドさん大丈夫ですか!!」

「パパ!無事なの!!」

「(;・∀・)?」

「あっあぁ・・・・。大丈夫だ。」

「一時はどうなるかと思いましたよ。全くあの悪魔女は碌な事をしません。帰ったらもう一発殴らないと・・・。」

「・・・後半は聞かなかったことにしますわ。それで?派手に光ってましたけど何か変化が在りましたの?」

「おう、何かスキルをゲットした。元徳スキルだってさ。」

「「「なにソレ?」」」「(。´・ω・)?」


いや、俺に聞かれても知らんがな。むしろこっちが聞きたいくらいだよ。


毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!

This work will be sent to you by kotosuke5, who is Japanese. Unauthorized reproduction prohibited 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る