第261話
外でルド達が戦っている間、ダンジョンの中に入ったリダ達はというと・・・・。
「何も無いですわねぇ。」
「ゴーレムも居ない何てどうなってるんだろう?」
「以前だったらもう出て来てるよね?」
3人は何もない通路を警戒しながら進んでいた。以前のゴーレムダンジョンは壁の至る所に鉱石が露出し、その鉱石をゴーレムが食べる様子が確認されていた。だが現在のダンジョンは鉱石は露出しておらず、ゴーレムの姿も無かった。
「鉱石が枯渇したんでしょうか?それでゴーレムも居なくなった?」
「以前でしたら無限湧きでしたわ。」
「恐らく謝罪の意味も在ってその仕様だったんだろうね。」
「2になって補償の意味も無くなったから枯れたという訳ですわね。」
ダンジョンの変化を感じながら、奥へ奥へと進む3人。
「そう言えばチャットはまだ使えませんの?」
「中に入ってから一切使えないみたいだ。」
「ダンジョンだからか、マップが別だからなのか、原因がはっきりしないとこの先困ったことになりそうね。」
「後々どちらなのか調べないといけませんわね。」
警戒しながら進んでいたが、敵もおらず変わった事がない洞窟を進む中で警戒心が薄れてしまっていた。だからなのか、3人はこの洞窟が“未だダンジョンである”理由に気が付かなかった。
おしゃべりしながら洞窟を進んで来た3人はとうとう、洞窟の最奥に辿り着く。
「なんか空気が重い?」
「じっとりとした空気を感じますわ。まるで纏わりつくような。粘着質な空気ですわね。」
「ルゼダ。光りを奥に飛ばせない?真っ暗で先が見えないんだけど。」
「もう送ってますわよ?」
クリンが真っ暗だと思っていた洞窟の最奥は、壁が黒くなっていただけだった。ルゼダが送り込んだ光りを吸い込むほどの黒が壁一面に塗られている。
「これよく見ると文字じゃない?」
「文字ですの?・・・・・・あっ!!本当ですわ!!でも壁一面が黒くなる程の文字ですの!?」
「・・・・これ、ルドさんの名前が書いてある・・・。」
「「えっ!?」」
ルドの名前が書いてあるというリダの言葉に驚き文字を読み取ろうとじっと見つめるクリンとルゼダ。そして何とか読み取れた場所にはこのように書かれていた。
ルドきゅんどこ?どこに居るの?私はここだよ?あぁルドきゅんがこの世界に居ない・・・・。どこ?どこに行ったの?愛しのルドきゅん。あぁ会いたい。会って肌を合わせたい・・・・。必ず、必ず探し出すからね?だから待っててね?絶対に、絶対に会いに行くからね?
ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅんルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅんルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅんルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅんルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅんルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅんルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅんルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅんルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅんルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅんルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅんルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅんルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅんルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅんルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅんルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅんルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅんルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅんルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅんルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、ルドきゅん、愛してるよ?
「「ひっ!?」」
「これ全部ルドさんの名前だ・・・・。これほどの執着を見せる人と言えば・・・。」
狂気的なルドへの執着を見た2人はお互いに抱き合って固まり。リダはと言えばこれを書いた人物について思い至る事が在り真っ黒な空間の奥を睨みつける。
「はっはやくこの場所から離れよう!!」
「怖い!!怖いですわ!!ホラーゲームなんかでよくある演出ですが実際に見ると狂気しか感じませんわ!!」
「しっ!!2人共静かに!!」
空間の奥を睨みつけていたリダが騒ぎ出した2人を怒鳴って黙らせる。そしてせわしなく猫耳を動かして音を拾おうとしていた。
ずっ、ずずっ、ずずっ。
その時、空間の奥から何かを引き摺るような音が響いて来る。そして、暗闇から地面を這う人影がルゼダの明かりの元に姿を現した。
「・・・・する。・・・・・・ん。」
「黒い翼に尻尾?」
「蝙蝠の翼に槍の様な尻尾ですわね?服装は・・・黒いタイツ?」
「生きていたのね。シチート!!」
「「えっ!?」」
「ルドきゅんの匂いがする!!私の為に帰って来てくれたのねルドきゅん!!」
ガバっと顔を上げたシチートの目は真っ赤に染まり、口からは牙が生えていた。髪と肌は透き通る程の白色に染まり、手には真っ赤な爪が伸びていた。すでに100歳近いはずのシチートの体はいまだに若々しく。出るところは出て引っ込むところは引っ込むというダイナマイトボディとなって居る。服装もその体のラインをいかんなく発揮するピチッとしたものを着ていて、ヒールの付いたブーツを履いていた。
「いま行くねルドきゅーーーーーん!」
「行かせない!!」
「邪魔よ雌猫!!」
「しまった!!」
地面を這った状態から飛び起き、出口に向かって走り始めるシチート。リダはそれを止めようとしたが、翼を使い飛び上がり飛行しながら出口を目指すシチートを掴めなかった。
「ルドきゅんは私のものよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「2人共急いで追いかけますよ!!このままだとルドさんが危ない!!」
「「はっはい!!」」
自身の願望を叫びながら突き進むシチート。そんな彼女を追いかける為に2人に指示を出すリダ。シチートの登場にずっと固まっていた2人は、リダの迫力に頷くしか無かった。
毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!
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