第250話

階段を降りるとそこは見知らぬ街でした・・・・。何て事は無く、ただ地下に作られた訓練場だった。かなり広く作られているみたいで、そこに俺を先頭にシアとアイギスが入り、他の仲間たちは観客席に座る事になった。観客席にはところどころ天井を支える為の柱があるな。あれだリアルの体育館、あれの窓の無い奴が地下にある形だな。証明もあるし結構明るい。空気の循環とかは魔道具でやってるのかな?


「ではルド様、まずは友魔の攻撃力を測りますのであちらにお越しください。」

「シアの出番!!」

「( `,_・・´)フンッ」

「ルドさん!シアちゃん!アイギスちゃん頑張れーー!!」


リダが観客席から手を振って応援してくれている。オーニャも一緒に座って俺達の事を見ているぞ?置き去りになんかしていないからな?


ルゼダとクリンは他の場所で訓練している冒険者の観察をしているな。手元が動いているからスキルや武器の情報を集めているんだろう。攻略大好きなあいつ等らしいな。


「あんまり気合入れすぎるなよ2人共、特にアイギスはやり過ぎちゃだめだからな?」

「(´・ω・`)」


アイギスが本気出したら多分ここ崩落する。だから念の為に釘を刺して置いた。ションボリしちゃったけど仕方ない、生き埋めにはなりたくないだろう?


そして受付嬢さんが案内してくれたのは、訓練場の奥にある何やら木人が並んでいる場所だった。木人には頭と体に白に赤丸が付いた的がくっ付いている。木人の頭にはHPが5と表示されてるな。


「あの的は魔法で固さを上げています。あれらを破壊もしくは傷付ければ合格とします。」

「だってさ、じゃあシアから行くか。」

「うん!!いっくよ~!!<精霊魔法(樹)>木の根で攻撃だーー!!」


シアの<精霊魔法(樹)>攻撃。地面から木の根が伸びる。ダメージ10ポイント

特殊攻撃!!木の根が木人に絡みつく。締め付けダメージ毎秒1ポイント追加。

総ダメージ11ポイント


木人の防御。

魔法の守り。ダメージ-5ポイント。

木人にダメージ6ポイント。

木人は粉砕された。


「やったぁーーーー!!」

「シア偉いぞー!良くやった!!」

「えへへー。」

「凄いですね。まさか粉砕する何て・・・・。」

「シアちゃん凄ーい!!」


木人を木の根で粉砕したシアが飛び上がって喜び、俺に抱き着いて来た。シアを抱えたまま頭を撫でて褒めるとニコニコと嬉しそうにしているシア。受付嬢さんも粉砕された木人を見てびっくりしてるからな。よく頑張ったぞー。応援していたリダもなぜか天井近くまで飛び上がって喜んでいる。


「σ(゚∀゚ )σ(゚∀゚ )」

「そうだな次はアイギスだな。」

「( `,_・・´)フンッ」


アイギスの特殊攻撃!フルバースト!!ダメージ「ちょーーーっと待った!!アイギスストップ!!それは駄目!!」

「(´・ω・`)」

「えーじゃないの!!そんなことしたらここが崩れるってさっき言ったでしょ!!軽くで良いから、軽くで!!良いね!!」

「(-ω-)/」


あぶねぇ!シアが褒められているのを羨ましそうに見ていたから絶対やらかすと思ったら案の定だった。何だよフルバーストって!!ステータスに乗って無かっただろうが!!搭載武装全部使ったら大惨事になるわ!!


「良いか?最低限の火力で相手を倒すのがスマート何だからな?ドロップ品にも関わって来るし本当に頼むぞ?」

「(‘ω’)ノ ( ・_<)┏━ ダダダダダ」


アイギスの腕部攻撃。オートタレット(5発)による攻撃。ダメージ5ポイント。

クリティカルヒット!!頭部にダメージ+5ポイント。

総ダメージ10ポイント。


木人の防御。

魔法の守り。ダメージ-5ポイント。


木人にダメージ5ポイント。

木人は倒れた。


「おー!!アイギスは凄いの!!」

「さすがアイギスだな、ダメージぴったりだ。よくやった!!」

「(`・∀・´)エッヘン!!」

「アイギスちゃんカッコ良かったよーーー!!」

「((ノェ`*)っ))タシタシ」


アイギスのヘッドショットにシアがまず抱き着いて褒め、俺も頭を撫でながら褒める。アイギスが胸を張った所でリダからの称賛の声に頭を掻いて照れてしまった。何とも可愛い奴だ。もっと褒めてやる!!ウリウリ!!


「こちらの友魔も凄いですね。合格です!!では最後にルドさんの防御を見させて頂きます。こちらにどうぞ。」

「おっと俺の番か。」

「パパ頑張って!!」

「ファイトォ*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*!!!☆」

「ルドさん頑張ってくださーい!!」


案内されたのは壁から複数の杖が飛び出している場所。地面には杖の飛び出している場所から半円形に赤く線が引かれている。うん、何をやるのか丸わかりですな。するとおもむろに受付嬢さんは俺の後ろに立った。


「この杖は範囲内に居る人にランダムに攻撃をします。あなたがきちんと後ろに居る味方を守れるのかどうかを判断させて頂きます。」

「受付嬢さんがやらなくても良いのでは?危険ですよ?」

「ご心配なく、これでも戦えますので。では早速試験を始めます。」


そう言うと受付嬢さんはいつの間にか持っていたスイッチを入れた。


バトルウォールの魔法攻撃。火の杖からのファイアーボール攻撃。ダメージ10ポイント。


ルドの陽動。バトルウォールの攻撃対象はルドに固定された!!


ルドの防御。

盾による防御、盾使い・両盾持ちスキル発動。ダメージ-8ポイント


ルドにダメージ2ポイント

体力自動回復の効果、ルドの体力が5回復した。


「やりますね、ですがまだまだ来ますよ?」

「どんと来い!!」


バトルウォールの魔法攻撃。氷の杖からのアイスボール攻撃。ダメージ10ポイント。


ルドの陽動の効果により攻撃対象はルドに固定されている。


ルドの防御。

盾による防御、盾使い・両盾持ちスキル発動。ダメージ-8ポイント


ルドにダメージ2ポイント

体力自動回復の効果、ルドの体力が5回復した。


バトルウォールの魔法攻撃。風の杖からのウインドボール攻撃。ダメージ10ポイント。


ルドの陽動の効果により攻撃対象はルドに固定されている。


ルドの防御。

盾による防御、盾使い・両盾持ちスキル発動。ダメージ-8ポイント


ルドにダメージ2ポイント

体力自動回復の効果、ルドの体力が5回復した。


バトルウォールの魔法攻撃。土の杖からのアースボール攻撃。ダメージ10ポイント。


ルドの陽動の効果により攻撃対象はルドに固定されている。


ルドの防御。

盾による防御、盾使い・両盾持ちスキル発動。ダメージ-8ポイント


ルドにダメージ2ポイント

体力自動回復の効果、ルドの体力が5回復した。


バトルウォールの魔法攻撃。

・・・

・・


「はい終了です。お疲れさまでした。まさか体力が全然減らないとは思いませんでした。」

「これでもずっと盾職をやって来たからな。これくらいなら余裕だ。」

「さすがパパ!守りに関しては一流だね!」

「( ´∀`)bグッ!」

「ありがとな2人共。」

「ルドさんさすがです!!」


連続攻撃でも来ない限り無限に続けられる自信は在る。だってダメージ受けても体力自動回復のスキルで回復できるんだもの。


しかも1時間くらいやってたからなのか、新たにスキルが生えてしまったというオマケつき。この受付嬢さんシア達だけを戦わせるんだと勘違いしたままだったんだなぁ。試験の最中に俺に向ける目がゴミでも見るような物だったから命を狩りに来てたよ。まぁ終盤は感心するような顔になってたけどね。そんでもって手に入れたスキルはコレ。


<魔法耐性(全)>

 魔法攻撃のダメージを10%カットする。


これちょっとレアスキルっぽいんだよな。だって魔法攻撃全てに対応出来るスキル何て強すぎるだろ?後で掲示板で調べてみようと思ってる。


「これにて全ての試験は終了しました。ではこちらをどうぞ。」


そう言って受付嬢さんが胸の谷間から(なんでそこから出したのかは分からん!!だからリダさん睨まないで!!)取り出したドッグタグを俺に渡して来た。生暖かいそれを受け取ると俺はちょっと躊躇しながら首にぶら下げる。


「これでルドさんはランクFの冒険者として認められました。上に戻りましたら友魔の情報を記載しますので渡してください。」

「だったら今渡す必要は無いのでは?」

「ふふふ、これはあなたを疑ったお詫びです。ドキドキしました?」

「・・・・ちょっとだけ・・・。」


この受付嬢、男心を玩んでやがる!!Sっ気の強いお姉さんタイプか!!好きな人はドはまりしそうだなぁ。俺?俺はあそこに般若が見えてるから何も言えませんし手も出せません。はい。


「では上に戻って残りの手続きをしましょう。」

「はぁ、やっと終わった・・・・。」


その後、見学していたリダ達と合流して受付で冒険者証に友魔の情報を記載。冒険者ギルドを後にするのだった。なお、冒険者ギルドから出るまで俺の尻はずっと抓られていた事をここに書き記す。リアルだったら絶対に青くなってるなコレ・・・・。


毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!

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