第89話

皆様初めまして。私は副長と申します。えぇ、キャラネームが副長です。今は偽名で孔明を名乗っていますがね?


いま私たちは手に入れた力を売り込むためにまた他国に逃げ込んでいます。その国の名はソノーハ魔道国。えぇとても興味を持っていただきましたよ。帝国のゴーレム技術は。


そして私は魔道国にある情報を流しました。それは帝国と王国が手を組んで魔道国を攻めるという物。ふふふ、魔道国は両国とは友好関係でしたが、ゴーレム技術や王国の旅人降臨で一歩遅れを取っているのです。少し不安を煽ればコロっと騙されてくれましたよ。


私達に苦渋を飲ませた王国も、実験動物の様な扱いをした帝国にもこれで復讐できるという物です!!


おっと行けません。熱くなりすぎるとまた失敗してしまいます。今度は慎重に、策に策を重ねてゆっくりと作戦を進行させねば。


まずはそうですね。魔道国で禁止されている薬物でも流して帝国を薬漬けにするのも良いですねぇ。依存性の高い魔法薬ですからそれはもう大金が舞い込んで来るでしょう。


王国には・・・・そうですね。やはり開拓村と仲違いをして貰いましょうか。なぁに魔道国の魔法を取り入れた私の専用機を使えば造作も無い事です。


ふっふっふ、これから両国がボロボロになって行く様を見るのは楽しみですねぇ。はーはっはっはっはっは!!


~・~・~・~・~・~・~

ここはソノーハ魔道国の国境都市ゴレオン。そこを管理する領主が今、牢屋の前で報告を聞いている所だった。


「囚人の様子はどうだ?」

「ありゃ駄目ですね。欲に塗れまくってます。信用できません。」

「帝国からの連絡は?」

「あぁ、そちらは快くゴーレム兵の技術を提供すると話が来ています。それに王国からも帝国に開示するのと同じ技術を提供してくれるそうです。許可が在れば旅人をこの国に来れる様にしてくれるとか。」

「やはり虚言であったか。」


領主は腕を組みながら壁に背を付けて立つ。


「我が魔道国をそのような個人の私怨で使えると思う方がおかしいのですよ。」

「相手の腹の内を探るのは我が国の十八番だからな。」


ソノーハ魔道国は魔法を扱う術に置いて右に出る物は居ないと言われる国だ。他国から来た怪しい者達にはまず幻惑魔法と尋問用の自白魔法を掛けて取り調べる事になっている。これは帝国と王国、その橋渡しを続けて来た魔道国ならではの法だった。


「我が国の所為で両国が戦争状態になっては、3国として別れた時に信用して下さった先祖に申し訳が立たないからな。まずは他国から来た者の言は信用しない。今回もそれがうまく行った形か。」

「はい、それに赤落ちと呼ばれる神の反逆者ですから容赦する必要はありません。まぁ奴らは我々がそれを知らないと思っていたようですが。」

「浅はかな事だ。それで?奴らをどうする?」

「幻惑魔法を掛けたまま東に送りますよ。せっかく来たのです、役に立ってもらいましょう。」

「魔物に占拠されてしまった場所の奪還か。良かろう、許可する。魔導王閣下にも報告を上げておこう。」

「お願いします。」


領主は牢屋に囚われている赤落ち達・・・・。そう副長たちが幻惑魔法に寄って歓待され、ご馳走を振舞われていると思い込んでいる様子を見て呆れた視線を向ける。


幻惑魔法に囚われている副長たちは、囚人用の飯をご馳走だと言って食べ漁り、女だと思って仲間を相手に腰を振っている。


「まったく、悪さをする前に我が元に来てくれてよかったよ。しっかりとその罪、償って貰おう。」


ゴレオンは国境都市だ。その領主が俗物で在るはずも無い。それ所かソノーハ魔道国の国境はどの場所も魔導王が絶対の信を置く者しか赴く事が出来ず。そこに派遣される事こそが誉れとさえ言われ尊敬されるのだ。


こうして副長達は王国で赤落ちし、帝国に逃げ落ちてゴーレム技術を盗むも、最後には魔道国で奴隷となるのだった。なお、魔道国の魔法でリアルに戻っても楽しかったという記憶しか残らず、ログインすると記憶が戻るという、ある種危険な状態にあるのだが管理AI(神)は黙認している。それも開発部に知られない様に工作をして。


この世界で赤落ちは更生する機会を与えられる。だが更生しない者には決して幸せは訪れない。なぜならば神が見ているからだ。そして償いが終るまで逃げる事も出来ない。副長達は何度も在った更生の機会を棒に振り、地獄に堕ちていくのだった・・・・。


毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!

This work will be sent to you by kotosuke5, who is Japanese. Unauthorized reproduction prohibited 


私の話では悪い事したら絶対に裁かれますよ!!とか宣言してみたり(∀`*ゞ)テヘッ


副長さんは今後陰で暗躍してルド君達を苦しめる役をとも思ったんですが。私が扱いきれませんでした。ごめんよ副長。


まぁずっと同じ悪役使うのもどうなのかな?って所でもあります。それよりいろんな人を登場させたいんですよねぇ。まぁこうやって自分の首を絞めちゃうんですけど(;´・ω・)


そして今回の戦争理由、ほんっとうにどうしようか悩んだんです!!このまま戦争状態に突入させるのもありだなぁと思ってたんですけど、ルド君の話だとちょっと違うなぁとも思いまして。


日々落とし所どうすんのこれとか考えてた所でピンと来たのがこの落ちでした!!いやぁ勢いで書いていると所々に利用できるフラグが勝手に生まれてて助かってたりします。(その所為でプロットが完全に壊れましたが。)


急すぎて納得出来ない人は多いでしょうがそれは私の文章力が足りないせいです!!ごめんなさいm(__)m


さてさてルド君は戦争が終わり街に行って鍛冶屋に行きます。果たして盾に攻撃力を付けて貰う事は出来るのでしょうか!!次章を乞うご期待!!

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