第60話

「っんだよ期待して損したわ。」

「まぁファンタジーの世界ですからねぇ。ロボは出ないんでしょう。」

「でもゴーレムに乗れるんでしょ?そのうち金属で出来た奴が出てきたらロボっぽいんじゃない?」

「たしかに!!それに金属加工で出来るなら色々武器を仕込めるな。」

「これはワクワクしてきましたねぇ。」

【こら!!僕を無視して話をするんじゃない!!】


いや、だってねぇ?体はどう見たって岩なんだもん。お腹の所にここに乗ってるんだろうなぁっていうハッチっぽい岩もくっついてるし。


【このゴーレムは隣国から与えられた僕の新しい力です!!その実力をいまお見せしましょう!!「ファイアガトリング!!」】


ゴーレムが指をこちらに向けたと思ったらその指先から無数の炎の玉が飛んできた!!


「よいしょーっと!!」


ふむ、ダメージが入るから300以上は威力があるね。なんでわかるかって?いや魔法耐性レベルマックスで持ってますから。ダメージ300までなら魔法攻撃無効化なんですよ。俺。


受けるダメージも700くらいかな?これなら体力自動回復で間に合うね、なんせ秒間1504HP回復しますから。いやぁ堅牢な肉体取って良かったよほんと。


【なぜ!!何故倒れない!!】

「いや倒れるほどダメージねぇし。」

【ならば他の連中を!!】

「それはさせられないんだなぁ。咆哮『こっち向けやおらぁぁぁぁ!!』」

【ぐぅっ!!照準が勝手に奴に吸い込まれる!!】


うん、ヘイトスキルは効くね。これなら対処は簡単でしょう。


【これだけがこのロックナイトの力ではありませんよ!!「ホーミングミサイル」発射!!】

「あっそれロックナイトって名前なんだ。咆哮『見たまんまの名前ですねぇ』」


背中から無数の岩が煙を出しながら飛び出したので咆哮を発動。もれなく飛び出した岩(相手が言うにはミサイル?)は全部俺の盾に当たって砕けた。


【何故です!!ロックオンした目標のヘイト値を200も高める効果が有るのに!!何故誘導されてしまう!!】

「いやまぁそんなもんでヘイト持ってかれたら盾職の面目丸つぶれだし。」


咆哮のヘイトは210でしょ?でそこに守護者の150%が乗るから+315でしょ?合わせて525のヘイト値を一気に稼げるわけだ。で守護者の他者へのヘイト軽減効果でたとえヘイトが200上がっても150に下がる。まぁ確実にこっちにヘイト向けれますわぁ。


【ならばこの大質量の攻撃を受けるがいい!!】


そんな事を言いながら殴りかかって来るゴーレム。


ガイーンッ!!


それを簡単に受け止める俺。もちろんダメージは、ちょっと喰らったな。1000くらい?言うだけあって攻撃力高いのね。攻撃力12000は超えてるって事だ。


【何故ひるまない!!】

「いや見てわかるでしょうに。俺のサイズゴーレムと一緒よ?確かにそっちは岩だから重いんだろうけど、こっちはスキルもあるし。」


堅牢な肉体の副次効果でひるみが軽減されるのだ!!これ師匠に教えて貰わなかったら絶対知らないままだったわ。


【このっ!!たかが盾使いの分際で!!】

「いやその盾使いにいいようにやられてるんだけどね?あとこっちばっかり気にしてていいの?」


完全にこちらをロックオンしてらっしゃいますけどなにか忘れてません?


【はっ?】

「いや「はっ?」じゃなくて、俺ばっかりに構ってたらすぐやられちゃうよ?」

【ロックナイトは岩で出来た頑丈なゴーレムだぞ!!たかが人如きが敵うわけがない!!】

「あぁもう人の話聞かなぇ奴だな。まぁもう手遅れだから良いか。」

【手遅れ?ってなにぃ!!】


まぁ普通に考えたらわかるよね?攻撃を全部受け止めてくれるタンクが居るなら、他の人は何をするって話だよ。相手に攻撃するしか選択肢はないよね?


「熱摩擦を利用して割るわよ!!エクスファイア!!」

「それを言うなら熱膨張!!でもやりたいことは解った!!水龍槍!!」


「どれこんなもんかの?「神通」」

「あまり他の人の出番を取ってしまっては可哀そうですからね。「神打」」


「岩相手なら得意なんだよ!!喰らえ!「岩砕剣」!!」

「生き物相手じゃ技出すの躊躇するもんなお前、可哀そうって言って。「ウインドランス」」


「私の華麗な技をお見せしましょう。「百花乱舞」」

「岩相手にそんなレイピアで攻撃が通るわけ無いでしょう!!「タフネスウェポン」!!よく考えて戦いなさいよねこのおバカ!!」


【ぐぁっ!ロックナイトの手足が!!】

「リダさん最後決めちゃって!!」

「お爺さん達に負けていられません!!行きます!「心通」!!」


チーンッ(꒪ཫ꒪; )


【ぐほぉぉぉぉぉっ!!なじぇっ!!なじぇなひゃにだみぇーじが。】


あっ多分これ急所に入ったな。痛いよなぁわかるわかる。ほら他の男性の皆さんも腕組んで(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪って頷いてる。


「うぇぇぇ。変な感触がしましたぁ。」

「あんまり気にせんことじゃな。内臓と一緒だと思えばよい。」

「分かりました、気にしない事にします!!」

「そう言うなら俺の服で拭うの止めてくれません?」


【くそっ!!覚えてろよ!!いつかこの借りは必ず返す!!特にリーダー!!お前は許さない!!絶対にだ!!】

「玉潰されたしな。」

「子孫滅亡のお知らせ。」

「女の子になったら写真送ってねぇ。」

【畜生ぉぉぉぉぉぉ!!】εε=ヽ( `Д´)ノ ウワァァァン


あっ飛んで逃げた、まだあんな機能が在ったんだなぁ。

「また隣国絡みだのぉ。」

「まったくあの国は何をしてるのかしら。今は人同士手を取り合わなければいけないというのに。」

「大方人を守る為に強力な兵器が必要じゃとか言って神器を集めとるんじゃろ。嘆かわしい事じゃ。」

「お爺さん達はなにか知ってるんですか?」

「若い頃に向こうで武術の指南を少しやった事が在るの。おそらくもう廃れてしまっているでしょうけどね。」

「力だけ持っても意味が無いというのに、心技体、全て揃わぬうちに力を持つのは危険じゃ。」


まぁ爺さん達の言う事も分かるよね。子供に銃を持たせたらどうなるって話だし。簡単にぶっ放して連続殺人犯したりしても不思議じゃないよ。


ピンポンパンポーン⤴ プレイヤーで初めて他国に渡った人が出ました。これにより国名の開示を行います。プレイヤーが戦争の引き金を引きました。これより両国家は戦争状態に入ります。プレイヤーはどちらの国家につくかを選択してください。 ピンポンパンポーン⤵


「やらかしてくれたなあいつ!!」

「集団暴走の次は戦争!?何考えてんだあの野郎!!」


「今度は住民を守る為に全力を尽くすぞ。」

「でも相手にも住民が居るでしょう?一体どうするの?」


「戦争回避の方法ってないのかなぁ?」

「まったく美しくないね。戦争なんか野蛮なだけじゃないか。」


「人命と物資の無駄な消費です!!勿体ないです!!」

「いやその意見はおかしいだろう。」


皆それぞれで話合ってるね。俺?戦争が始まったら今いる国に味方するに決まってんじゃん。まぁ攻撃出来ないからね。せいぜい盾として頑張りますよ。


「もう止められないんでしょうか?」

「うーん、戦争状態に入っただけで開戦したわけじゃないからなぁ。多分手は在るんだと思う。でも相手が何を求めているかにもよるんだよなぁ。」

「相手が求めている物ですか?」

「そそ、例えばだよ?土地が欲しいだったらお互い話し合いの上で対価を決めて割譲なんて出来るよね?でも対価では交換出来ないモノ、例えば神器とか世界に一つしかない魔道具とかは渡せないじゃん?」

「確かにそうですね。」

「それがこの国で必要無い物だったら良いんだろうけど、そうじゃなかったら衝突は避けられないと思うんだよね。どっちも諦めないだろうし。」

「一緒に使うとか出来ないんですか?」

「まぁそこはプライドやら利権やら歴史の軋轢やら色々ね。簡単に行かないのが政治なんだよ。」

「難しいですね。」

「そうじゃの、じゃが動かねば始まるまい。大会も中止じゃろうし一旦村に帰るとするかの。」

「はいよ。」

「はいっ!!」

「帰ってお茶にしましょうね。」


その後俺達は大会の中止を伝えに来た掛かりに人に村まで送って貰った。はてさてこの先一体どうなる事やら。


毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!

This work will be sent to you by kotosuke5, who is Japanese. Unauthorized reproduction prohibited 


( ゚∀゚)・∵. グハッ!! _( _´ω`)_ペショ 出し切ったぜ・・・・。


本日47話から更新してますので是非そちらからどうぞ。今回はキャラ的に苦手な人が居るかもしれない人を出してます。まぁこれも挑戦って事で。


世界情勢も鑑みてこの先の展開をどうしようか悩んだんですけどねぇ。当初の予定通りに書くことにしました。


実は逃げた副長を追いかける捜索パートなんかも考えてました。まぁ没にしたので頭の中のゴミ箱に捨てましたけど。(もう塵になりました。)


今回は積極的に複数の人を出してみましたが制御が難しいですねぇ。キャラもぶれっぶれになるし口調が変わってて慌てて治した人もちらほらと(;´Д`)


ちゃんと複数人動かしている作家さんは本当に凄いと思います。


はてさてALOの世界で戦争は始まってしまうのか!!それとも解決する糸口を見つけるのか!!それはまだ書いてないからわかんない!!(*´▽`*)


続きをお楽しみに!!


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る