ルド村VSレッドプレイヤー

第26話

イベントが終わり、しっかりと休んでからのログイン!今日と明日はお休みなので存分にゲームが出来るぞ!!


しっかし村を守れてよかった。途中何回かHPが無くなってた気がするけどなんでか無事だったんだよなぁ。なんせボスクラスの攻撃を受けてたんだよ?中にはハンニャベアに似たような熊も見た気がするんだよ?なのになぜ無事だったのか・・・。


おろ?なんぞこのスキル?


<不屈の肉体>:致死性の攻撃を受けた時HP1を残して踏ん張る。

  (発動条件:HP5割以上から即死になる程のダメージを受ける。)


いつの間にかEXスキルの欄に追加されていたこのスキル。これのおかげで助かってたのか!!確かにHPは何かあった時の為に5割以上をキープしてたけどまさかこんなのをゲットしているとは。あっこのスキルも種族限定スキルなのね。EXスキルは種族限定スキルが多いのかな?


さてお次は防衛戦のリザルト!何が貰えるかな?


イベント<襲来>参加報酬

守護者の証:アクセサリー 多くの者をその身をもって守った証(DEF+20)

女神の涙:アクセサリー その身を賭して人々を守った行いに女神が涙した。

(HP自動回復 10回復/秒)

双盾強化素材(特):アイテム 開拓村防衛に多大なる貢献をした者に与えられる素材。

使用する事により装備を強化する事が出来る。

(破棄・譲渡不可)

10万マネ


討伐数 0 取得経験値 0


アクセサリー2つと装備強化素材か。アクセサリーは腕輪と指輪か、どっちも装備しておいて損はないから装備しとこ。お金も地味にうれしいな、回復薬買うのに全部使っちゃってたしね。


装備強化素材を貰ったけど初期武器には・・・・使えるんかい!!こういうのって使えないのが普通じゃないの?まぁいいやこれを使ってっと・・・。


双盾使いの盾:装備 双盾使いが一人前となった証。金属で補強された盾は防御面が強化された。※初期武器からの強化派生により耐久値∞(DEF+100)


はいっ、(初)っていう文字が取れて今まで補正値の無かった盾に補正値が付きました。いきなり100ってすごくない?しかも初期武器派生だから耐久∞って・・・・。もしかしてあの強化アイテムレア物でしたか?(特)って付いてたし。


あっ盾1つでDEFが+50されるのか、それが2つで100ね。いやそれでもおかしい数値だと思うんだけどな。


全部木でできていた盾が前面に金属が貼られて縁取りも鉄で補強されてる。形も楕円形の木の盾からタワーシールドみたいな長方形に変わってる。


その分振り回すのに支障が・・・無いね。むしろ動かしやすいね。装備条件も初期武器からの強化だからか無いみたいだしこれからも使って行こう。


そして残念な事にモンスを倒せなかったので経験値は0!!レベルが上がる事も無かった!とほほ・・・・。


まっ皆無事なんだから気にしない、気にしないったら気にしない!!そう言えば今日は宴会をするって村の皆が言ってたな。ゲーム内時刻はもうすぐお昼と言う所。まずは村長さんの所に行くとしますか!!


「村長さーん、来たよー。」

「おぉっ!!主役がやっと到着か!!それじゃあ皆の衆よろしく頼むよ!!」


村長さんの家に皆集まってたと思ったら号令と共にどっかに行っちゃった。そんで残された俺はと言うと村長さんの手招きで家の中に入り椅子に座る。


「さてルド君、今回村を助けて頂いて本当にありがとう。」

「村長さん頭を上げてください。俺はこの村が好きでだから助けたくてやった事なんですよ。だから気にしないで下さい。」

「いや、この村の恩人である君に頭を下げるのは当たり前だ。本当に感謝している。」

「おれも助けられて良かったです。村も無事で、住民の皆も全員無事でしたから。」


本当に、こうやって笑い合っていられるのも皆が無事だったからだ。もし誰か1人でも犠牲になってたら・・・・うん、そんな未来は無かった!!考えるのは辞めよう・・・。


「それで、この村から君に送りたいものが在るんだ。」

「送りたいもの?」


はてなんじゃろな?


「村長ぉ~、準備出来たわよぉ~。」

「わかった今向かう!!ささっ、ルド君早速行こうか。」

「えっ?あっはい。」


村長に連れられて向かったのはリスポーン地点にもなっている広場、今そこには舞台が作られその周りに村の人達が皆集まっていた。村長に促されて俺はその舞台に一緒に上がる。


舞台の中心まで進んだ村長はそのまま両手を広げながら村の皆の前に出た。


「村の衆よ良く集まってくれた!!今日はこの村が無事に魔物の暴走から生き延びた記念すべき日である!!そして今ここに、村の防衛の立役者であるルド殿にお越しいただいた!!」


うおぉぉぉぉぉ!!と村の皆が一斉に声を出す。俺?俺はその声に驚いて村長の後ろで固まっていましたが何か?


「多くの旅人が村を見捨て、街に避難する中ルド殿はたった1人村に残り奮起して下さった。その感謝の気持ちを伝るにはどうすればいいのか、村の有力者たちで話し合った。そして結論が出た!!今日この日、この村の名前をルド村とし、その名を永遠に語り継ぐ事で我々の感謝の気持ちを伝えたい!!」


パチパチパチパチパチ いいぞぉー!! ルド村ばんざーい!!


拍手が鳴り響き、住民の皆が盛り上がっている中俺の頭は混沌に支配されていた。俺の名前を村の名前にするって何?語り継ぐって何?普通に恥ずかしいんですけど?


「残念ながらルド殿は旅人ゆえ常に村にいるわけでは無いだろう。だがすでにこの村の一員であり、我々を助けてくれた英雄であることは明白!そこでルド殿を本当の意味でこの村の一員とする為、名誉村民の称号を与えるとする!」


ヒューヒューヒュー!! 英雄ルドの誕生だ!!俺達の救世主だ!!俺達の家族だ!!


いやっ村民にして貰えるのはうれしいけど英雄ってのは大げさじゃないかなぁ?それにおれレベル1ですよ?強くも無いし英雄って柄じゃないよ?いやまじで。


「それでは英雄殿にお言葉を賜る事にしよう。ルド殿こちらに!!」


えっ前出るの?この状態で?あっミーニャさんこんにちは。力強いですね?あのそんなに引っ張らなくても出ます。出ますから引き摺って行かないで!!


「えーっと、皆さんこんにちは?」


こんにちはー!! 何やってんだちゃんと挨拶しろー!! シャキッとしろよ兄ちゃん!!


「いや、突然ここに連れて来られて名前を村に付けるって言われたら誰でもこうなるって!!ってか皆いいの?村の名前が俺の名前で?」


いいに決まってんだろー! 村の恩人の名前なんだから不満はないぞー! 村人全員同じ意見だぞー!!


「あー、そうなの?ならまぁ、良いか。皆が無事で良かったよ。それと村の一員として認めてくれてありがとう。これからも頑張るのからよろしく!!」


よろしくー!! 頼りにしてるぞー!! 攻撃はいまいちだけどな!! ははははははは!!


「うるせーやい!!そのうち攻撃できるようになってやる!!」


うん、絶対にATKを手に入れてさっき笑った奴らに復讐してやる!!


「それでは宴会を始めよう!!好きなだけ食って飲んで生きている事に感謝しよう!!乾杯!!」

「「「「「「「「「「「「「「乾杯!!」」」」」」」」」」」」」」」


それからは本当にもうただの宴会だった。食事も豪華な物が用意されてどれもうまかったし、昼間なのにお酒も出された。村の人達が次々に俺の所に挨拶に来て感謝の言葉を言うもんだから、酒で顔が赤いのか恥ずかしくて赤いのか解らなかったよ。


昼間っから酒を飲んで大丈夫なのか?と言う俺の質問にカマーンさんが答えてくれた。魔物の集団暴走が起きた後は、しばらく魔物達は大人しくなるんだそうな。生まれる数も落ちるからしばらく平気なんだと。


それに昨日俺が帰った後に大体の話合いは終わっていて、討伐したクイーンレイシアの素材を街で売ってモンスが小康状態の内に村の防衛力を上げる計画を建てたそうだ。


もちろん素材を全て売るわけじゃなく、一部は村を守る防壁として使われるみたい。カマーンさんの剣で傷付かないんだからそりゃもう凄い防壁になるに決まってるね。


そうそうクイーンレイシアと言えばそのドロップから種がでた。らしい。いや俺が倒したわけじゃないからドロップ貰えなかったんだよ。住民が倒せばドロップは住民に行くって初めて知ったわ。


毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!

This work will be sent to you by kotosuke5, who is Japanese. Unauthorized reproduction prohibited 


突発的に1話更新。べっ別にコメントがうれしかった訳じゃないからね?勘違いしちゃだめよ?

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