第22話 マルガレーテ姫の告白

「ふふ そんなに緊張しないでね エリナさん」

微笑みを浮かべて車椅子のマルガテレーゼ姫が言う

「‥・は、はい」消え入るような声で私、エリナは返事をしたのです。


「私は相変わらず悪い者達に命を狙われているわ」

「私の味方の女官や側近が 食事や薬湯の中身を取替えてくれてるけど

いつも食事にも薬湯にも毒が入れられている 王家の血を引く貴族」


「でも 私の身体は病で もう‥長くはないでしょうね」

ため息をつき淡々と話すマルガテレーゼ姫


「そ・・そんな」突然の出会い 同じ顔の娘 

姫君の告白に驚きを隠せないエリナ


「‥‥」切なそうな顔をしてマチルダ伯爵とリュダス伯爵は聞いていた。

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