第10話 マネキン(服のモデル)と貴公子

しばらく後の事だった


店の方、ソフアの置かれた豪華な商談部屋では

客の貴公子とカラス夫人が会話している。


「いかがですか?」

カラス夫人がここぞとばかり、売り物の美しい衣装を披露していたのだった。

「どれも悪くない ああ、いいね」

若い青年、貴族の貴公子はゆったりとソフアに座り

店にある 一番豪華な衣装ばかりを品定めしている。


「服を着せてマネキン(モデル)で見せてくれないか?」

「はい かしこまりました」貴公子の言葉に応じるカラス夫人


そうして屋根裏の針子たちに声がかかる。

「そうだねミアにマリリンそれから…エリナ」カラス夫人がお針子の中から選びだす。


「え!私ですか?」エリナ「ああ、そうだ 早くしておくれ」カラス夫人


「お客様にそのみすぼらしい服を見られない様に

右横の廊下を通って、衣装に着替えるんだよ 合図したら客間に わかったね」

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