第26話 健診結果に思うこと

 半世紀以上生きていると、徐々に体の不調が増えて来る。今年は、年明け早々に急性胃腸炎になり、仕事初めの日から欠勤するという失態を犯した。

 尿検査キットで、癌の可能性も高いと出て、ちょっと鬱々としていた中、先月、職場の健康診断があった。健診の前に急に摂生するひとがいるが、私はいつも、不摂生して大丈夫だったら普段の私は全然大丈夫だと思えるので、前日に敢えて不摂生をしてきたのだが、洒落にならない年頃になってきたので、今年はいつも通りにして健診の日を迎えた。

 とても寒い雨の日だったせいか、血圧は140を超え、計り直す度に上がってしまうという変な結果になった。問診では不整脈だと言われ、年齢とともに多少出てきます的なことを言われたが、その場で要受診決定。

 なんだかずっと色々体調不良を感じていたから、背中の痛みは内臓からじゃないか、いよいよ沈黙の臓器がヤバいかも、と今年こそ血液検査で何か出るに違いないとビクビクしていた。

 その検査結果が届いた。恐る恐る開けてみると、その場で言われた高血圧と不整脈以外は、オールAの結果だった。不安材料ありありの肝臓も腎臓も、素敵なほどの標準値。なのに、この不調は何なのか。

 犬を亡くしてから、散歩もしなくなり幸せホルモンが出なくなったせいとしか思えない。あとは、日々のストレスや家族の心配事が原因か。

 病は気からとはよく言ったものだ。元気!と強く思っていれば健康でいられるのかもしれない。

 

 

 

 

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