第4話 およそ1ヶ月の執筆リハビリを経て 〜Twitterからの転載

 第3話では「カクヨム」で連載している小説の解説と自己分析を行った。

 第4話では、リハビリ作家がおよそ1ヶ月の執筆活動を経て学んだことについて羅列していく。


 今回はTwitterで流行していた「ハッシュタグ」を利用した、私のツイートを転載するだけに留めておこうと思う。


 全部で【31ツイート】。

 一部ツイートは転載の都合により、文章の内容を変更している。


 そしてTwitterでは、提示した手法やテクニックをなど、「画像」での資料もそこそこ真剣に用意している。

 興味がある方は、URLより該当ツイートへ飛んでいただければ幸いだ。



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#小説を書く上で気をつけていることをいいねの数だけ話すかどうかはわからない見た人もやるかは任せる


深夜にこそこそ。

ちなみに那珂乃の執筆歴は10年程度(4,5年ネット活動ストップ→最近出戻り&リハビリ勢)です。同人、書籍化など商業に絡んだ活動は未経験。


【URL: https://twitter.com/nnnnnnakano/status/1501241979186794497】


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なお以下ツイートでの個人的見解が、すべての自作品に反映されているわけではありません。時と場合によるってやつです。特に長期連載「ハルのメトリア」は、制作経緯と発表動機がかな〜り特殊ですので…。


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ルビの使い方。

①難読漢字にふりがなを付ける

②作中用語の読みかたを書く

③特定のキャラを示す


とくに③は中・長編には有効です。

会話文などで突然名指ししても、読者は誰のことを指しているのかすぐには理解できないため、役職・ポジションなどでルビを振ってあげると急に読みやすくなります。


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④作中キャラ⇄読者 の情報操作


自作品に「ウィル」というおっさんキャラがいます。

彼が「王子」であるということを、読者には知らせたいけど、作中の主人公にはまだ伏せたかった。


そんなときに、別のキャラの台詞でルビを活用することにより、読者にのみ意図的な情報開示を行うことができます。


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ルビの使い方・まとめ


書いた文章を「目」だけではなく、実際に「声」に出して読んだ時の違和感を失くすために使ってます。


もしこの小説がアニメ化・ボイスドラマ化され、声優が読んでくれたなら…。

今書いてある文章が、そのままアニメの脚本として採用されそうな、そんな文章を心がけています。


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小説全体の構成。


はじめから長期連載を見越している小説ほど、章ごとの「起承転結」の設定は必須だと思います。


何だったら、ひとつの章の中ですら物語の「山場」をいちいち用意しています。

(狙いが成功しているかどうかは別)


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特定のファン層獲得。


那珂乃は音楽が好きなので、「作中用語」を意図的に音楽の分野から持ってきてます。

こういう拘りは98%の読者には伝わらない。そもそも本作は音楽と全然関係ないし。


でも、その分野に何らかの関わりがある「2%」の読者にはぶっ刺さったりします。


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各話の構成。


特に「なろう」では、第1話よりも最新話のほうが多く読まれる傾向にあります。(那珂乃調べ)


つまり、普段その小説を読んでいない読者でも、たまたまリンク開いた「1話」で楽しんでもらえる方法を考えてみると、もしかしたら小説にブクマとか付けてもらえるかもしれません。↓続く


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よって、今まさに長期連載を書いてる那珂乃が一番意識すべきは…やっぱり「起承転結」です。


「章」ごとじゃないです。

「話」ごとです。


アニメ1話30分のストーリー構成を考えるノリです。

この自分ルールは、「都市開発〜」のほうの「1話完結型」な小説でもがっつり活用しております。


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「構成」について。


那珂乃は小説よりもむしろ、

「漫画」「アニメ」の媒体から手法を真似したり参考にしたりしてます。


特に漫画家さんは、皆さん1話ごとの組み立て方が非常に洗練されていると思います。

ラノベはともかく、初動が重要なネット小説ならむしろ漫画を読んで勉強したほうが。


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たとえばジャンプの「呪術廻戦」「タコピー」って毎週のようにトレンド上がりますけど。


どっちの漫画も、週刊連載にも関わらず毎話毎話に「見どころ」がちゃんと用意されてるんですよね。怖。

人気作だから話題になるのではなく、話題にできる箇所が毎週あるからトレンドになるのではないかと。


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改行について。


ハルのメトリア、全体的に1話ごとの文量多めです。ネット小説には向かんな〜とは自覚しつつ…。


──ただし。


もともとの文量が多い小説は、

「改行」したときの効果が高めという利点があります。


流し読みして目に留まる文章、目に留めて欲しい文章は積極的に改行しています。


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描写について。


同じ作品内では同じ描写、フレーズを繰り返し使うようにしています。

会話の天丼的なやりとりだったり、各キャラのイメージカラーを設定したり、口癖を用意してみたり。

ただの手癖ではなく、作家または作品の「風」として、読者に定着してもらえるよう心掛けています。


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…ここまでのツイートで提示した思想・手法・テクニックをふんだんに活用した短編を公開しました。


王道・テンプレな展開でも、

ルビ振りや構成の組み立てなど、ほんのちょっと工夫しただけで、他の作品と大きく差別化できると思っています。

(ステマさーせん)

https://kakuyomu.jp/works/16816927861451655785


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キャラの一人称。


特に短編や登場人物の少ない小説に有効な方法です。

たとえば4人の男が登場する小説では、4人それぞれ違う一人称を付けたほうがいいです。全員「俺」だと混乱します。


男A→僕

男B→俺

男C→ぼく

男D→おれ


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改行について・追記。


これは那珂乃も結構しくじりがちですが、1文を1行で読めるよう区切るか、むしろ改行せずに文章を詰めるかという細かな拘りは、深めれば深めるほど読みやすさに直結します。

この辺りの訓練・研究は、特に「設定集」「キャラ紹介」とかで試しやすいです。


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複数サイトへの掲載。


改行の量とか1話あたりの文章量とか。

まったく同じ小説でも、本当は掲載サイトごとに拘った方が良いと思います。

那珂乃もわりとコピペ再掲で済ませる方ですが、ときどき話数を分割したり改行増やしたり、内容は変えずに少しだけ手を加えることがあります。


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特に、ノベルアッププラスの「ビビッと」機能はかなり面白いです。

1文を抜き出して応援コメントが送れるやつ。


最近の連載では、毎話ごとに読者から「ビビッと」で抜き出してもらえそうな1文があるかどうかを、クオリティの良し悪しとして意識しながら執筆しています。


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タグの趣旨とややズレるかもですが…「挿絵」について。


那珂乃は宣伝用のPVを作っているため、必要最小限の挿絵を用意しています。

ですが、たとえばプロの絵師様に挿絵を依頼するとか、あるいは自前でもっと絵数増やすとか…そういうことはあまり考えていません。理由は次ツイートにて。


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「挿絵」にはある程度の宣伝効果が見込めます。

間違いありません、こればっかりは。


たとえば、ラノベ的な可愛い女の子のイラストがあると、そういう作品を好む読者層を「呼び込む」ことができます。ですが…裏を返せば、そういう作品を好まない読者層を「弾く」可能性もあります。


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小説を書く前から読者層の「ターゲット」を絞れているなら問題ありませんが、本文を読んでもらう前から、挿絵によって「先入観」を植え付けてしまう恐れのありそうな創作&宣伝活動は控えています。

まずはある程度人目に晒してから…どんな方にウケているか様子を見ながら、以降の方針を考えてます。


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引用(=文章をそのまま抜き出すこと)について。


既出の「作中用語」がある日ぽんと出てきて、それって遥か昔に誰かが説明してたよね〜ってとき。

読者どころか、作者ですらどんな設定だったか忘れている可能性があります。「第何話を読み返してね〜」よりも、思い切ってセリフ丸々引用した方が。


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三点リーダー「…」について。


小説界隈では「2つで1セット」だと義務教育レベルで言われますが、特に会話文で天丼的なやり取りをする際は、2セット3セットと重ねることによって「時間操作」をするようにしています。

やたらめったら重ねない…………やたらめったら改行しないのと同じ理屈です。


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現時点のいいね数(23)ではラスツイ。


国語という義務教育では「こそあど言葉」や「連体詞(とある、いわゆるetc.)」をやたら徹底させられた記憶がありますが、あのルールは小説界隈では罠です。

那珂乃がここ1ヶ月の創作リハビリ中で一番反省したことです。これからは気をつけます。


以上、解散!


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(24)

二番目に反省したのは「句読点」の付け方。


文章が長いときほど、読点をたくさん付けたくなりますが、実はその「点」のせいで、読むときのテンポ感を悪くさせています。


文章が長いときほど読点をたくさん付けたくなりますが、実はその「点」のせいで読むときのテンポ感を悪くさせています。


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(25)

これは小説に限ったことではありませんが、創作において要素は「足し算」するよりも「引き算」するほうが実は難しく、でもけっこう重要だったりします。

上ツイートの「同作品内では同じ表現を使う」というのがその一例。ボキャブラリを増やして毎回言い方を変えるのが絶対正義とは限りません。


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描写のハイロウ。


職業作家には叱られそうですが…。


作中で自分にとって「専門外」な分野、あんまり詳しくない分野に触れるときは、下手に描写するくらいならサボります。

那珂乃は、魔獣など「人外」の造形を考えるのが苦手なので、いっそ色とサイズと類似の生物の名前挙げるくらいで済ませます。


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逆に、描写を多めにこだわる箇所もあります。


①単純に自分が好きなキャラ、場所etc.

②各話のラスト(起承転結の結)


特に②はネット小説で有効です。

読者が画面を一番下までスクロールした結果、全文章で一番「目に留まる」可能性がある箇所だからです。

ここで印象を残せるか否かが勝負。


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(28)

改行について・追記。


ネット小説では「地の文」と「会話文」で行間を空けるという暗黙のルールがありますが、あれは三点リーダーの偶数個使用とは違い、教育ではなくただの文化です。

罠です。

改行しすぎです。

そのページを流し読みしたときに、どの文章が大事なのかがぼやけてしまいます。


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「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」で有名な作家様の新作がカクヨムで公開されています。


【春夏秋冬代行者】


・カクヨムの試し読み

https://kakuyomu.jp/works/16816452219081395316

・電撃文庫の試し読み

https://dengekibunko.jp/product/syunkasyuuto/322009000013.html


作品自体もおすすめですが、まずは「改行」の仕方にのみ焦点を当てて、ぜひ読み比べてみてください。


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挿絵を利用した小技。


本スレのステマ・その2です。

このページだけで結構です。ぜひ読んでください。

https://ncode.syosetu.com/n5982hl/4/


全体的に文量が多くスクロール回数も多め…


だからこそ。


挿絵を入れた前後の文章だけは、改行多め&重要な台詞をぶっ込んでいます。


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