第418話 制作初日が終わる その1
「お疲れ。三國!」
「あぁ、お疲れ。高岡!」
高岡は穏やかな表情で俺に声を掛けてきて、俺も穏やかな表情で高岡に返事をする。
高岡は表情を変えずに、俺へ言葉を続ける。
「三國は順調に出来たか?」
「まぁ、ぼちぼちだよ!」
「高岡」
「……伊藤さんは粘るね!♪」
「流石だよ!!♪」
「……」
俺は穏やかな表情で高岡に言うと、高岡は亜紀を見ながら嬉しそうな表情で言う。
高岡の中でも、亜紀の姿は頑張る美少女に見えているのだろう……
「……どうにか、間に合った!」
「ふぅ…」
ほぼ、17時手前。
亜紀は、やり遂げた表情で静かに呟いた後。軽いため息を吐く。
亜紀の作業している机には、完成したモザイクアート制作の一部分が有る。
「……」
亜紀は言葉の後。静かに席を立ち、そのまま後片付けを始める。
亜紀を手伝うほどの内容では無いので、俺はそのまま座っていると、高岡が和やかな表情で話し掛けてくる。
「それしても……三國が伊藤さんと関係を深めるなんて、夢にも思っていなかったよ!」
「……俺も、偶然のような物さ」
「普通なら、出会いようが無いからな!」
俺は、穏やかな表情で高岡に話す。
高岡は表情を変えずに、俺に話し始める。
「二村を松田に取られたのは、僕も気の毒だと感じたけど、結果的には良かったね」
「三國!」
「あぁ、ありがとう。高岡!」
俺は笑顔で高岡に言い終わるタイミングで、後片付けを終えた亜紀が俺の所へ戻って来て、穏やかな表情で俺に話し始める。
「待たせてごめんね。武蔵君…!」
「……そちらの方は、武蔵君の親友…?」
俺への言葉の後。亜紀は高岡の方に顔を向けて、澄ました表情で話す。
高岡は亜紀を見ながら、和やかな表情で言い始める。
「初めまして。特進の伊藤さん!」
「三國と、同じクラスの高岡です!!」
「……私の知名度もたいした者だわ!」
「初めまして、高岡さん」
「特進コースの伊藤亜紀です」
亜紀は穏やかな表情で、高岡に自己紹介をする。
高岡は嬉しそうな表情で、亜紀に言葉を続ける。
「伊藤さんのことは、僕たちのクラスまで広まっています!」
「文武両道なんですってね♪」
「……文武両道」
「えぇ……言われれば、そうかも知れませんね」
亜紀は疑問を感じた表情に一瞬変わるが、直ぐに澄ました表情で高岡に言う。
高岡は笑顔で亜紀に話し始める。
「では、今日はこれで失礼します!」
「明日も、モザイクアート制作頑張りましょうね。伊藤さん♪」
「はい……頑張りましょうね」
「~~~♪」
亜紀は穏やかな表情で高岡に話し終えると、高岡は亜紀に笑顔で手を振りながら教室を出て行く。
あの感じだと高岡も、亜紀に興味を持っていたな!
高岡が教室を出て行った後。
亜紀は呆れた表情をしながら俺に話し始める。
「……あの人」
「私が武蔵君と関係が有るのを、知っているんでしょ…?」
「もちろん、知ってるさ。亜紀!」
「俺と高岡は親友関係だしさ!!」
「だが、
俺は穏やかな表情で亜紀に言う。
亜紀は澄ました表情で、俺に言い始めた。
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