第410話 帰投 その2
「うん…。そうだね、武蔵君…」
「私と武蔵君の関係は、彩織から始まっているんだね……」
「私は彩織を失う代わりに、武蔵君と関係を深めた…」
「世の中って、本当に分からないね!」
亜紀は、少し微笑みながら俺に言う。
亜紀の言葉通り。亜紀は二村を捨てて俺を選び、俺は二村には捨てられたが、代わりに亜紀が拾ってくれた!?
俺と亜紀の関係は純愛と、言いにくい関係に多分成るだろう……
「あっ…!」
「武蔵君。これ……渡しておくね!」
「戦後賠償金と言う、武蔵君の散髪代!!」
亜紀は気付いた表情の後。穏やかな表情で右手に持っていた、お金を俺に差し出す。
松田が亜紀に支払った、
「ありがたく受け取っておくよ。亜紀!」
「このままの髪型にしておくわけには、行かないからね!///」
俺は亜紀に和やかな表情で言いながら、散髪代に成る戦後賠償金を受け取る。
亜紀のとの会話が終わったら早速、床屋に行こう。
「じゃあ、武蔵君」
「私はこれで教室に戻るけど、そのお金で、髪を美容院で整えてきてね!」
「うん。ありがとう!」
亜紀は穏やかな表情で俺に言う。
俺は亜紀に、和やかな表情で言う。
俺は、このまま亜紀と別れても良かったが、亜紀に少し聞きたいことが有った。
教室に戻ろうとする亜紀に、俺は尋ねる表情で亜紀に質問を始める。
「えっと、亜紀…」
「亜紀はさ……授業中から抜け出して、俺を助けに来てくれたんだよね?///」
俺が声を掛けると、亜紀は俺の方に振り向き、和やかな表情で俺からの質問に答え始める。
「そうだよ!」
「授業と言えば授業だけど、あの授業は強制参加では無いからね」
「全く問題は無いよ。武蔵君!」
「内申にも響かないし!」
俺はまだ亜紀に聞きたいことが有ったので、尋ねる表情で質問を続ける。
「亜紀を、呼びに行ってくれた人は誰なの?」
「亜紀の親友…?」
「その人は私の後輩だよ。武蔵君!」
「
「俺が松田に攻撃された場面を見ていた子は、藍子ちゃんと言うんだ!」
「その子にも、お礼を言っておかないとな!!」
俺は亜紀の言葉の後。和やかな表情で亜紀に言う。
俺は亜紀の後輩に当たる、藍子ちゃんのお陰で本当に助かった。
もし、藍子ちゃんが、あの場面を偶然でも見ていなかったら、二村・松田に無条件降伏をして俺は今頃、降伏調印を書かされていただろう。
亜紀は穏やかな表情で、俺に話し始める。
「それは、私から言って置くから丈夫だよ。武蔵君」
「クラスメイトも、私の事を心配しているはずだから、これで戻るね!」
亜紀は俺に言い終えると、軽やかな足取りで、特進コースの教室に戻って行った。
(亜紀が今朝。二村と話した内容も聞きたかったが、二村の口から大体聞けてしまったから、まぁ、良いか……)
亜紀が俺を本格的に意識しだしたのは、二村の言葉通り。情からの始まりだろう。
亜紀は二村と大喧嘩をして、大親友で有った二村を失った亜紀は、共通の親友で有った俺に意識を向けだした。
最初の目的は、二村の関係回復で有ったが、二村との関係回復が望めないと成ると、お互いはお互いを意識し始めた。
(けど、告白したのは亜紀からでは無く、俺から何だよな!///)
(だが、亜紀の嘘のお陰で、二村や松田は大仰天していた!)
(それにしても、亜紀が空手を習っていたなんて知らなかった…)
(出会った当初の時。俺が欲望に負けて亜紀に襲い掛かっていたら、俺は亜紀に
(この後は急遽。床屋に行かないといけないから、俺もカバンを取りに教室へ戻って、床屋に向かおう!)
(あっ……でも、この髪の毛だけは掃除しておかないと、後から問題に成りそうだな///)
二村が切った、俺の髪の毛が廊下に散乱している。
俺は付近に有る、清掃用具が入った扉を開け、清掃道具を使って清掃を始め、清掃を終えてから、俺はカバンを取りに教室へ戻った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます