第347話 予想外の人出会う!? その2
女の子は陽気な口調で言いながら、伊藤さんに近付いていく。
伊藤さんの横に付いた後。女の子は笑顔で伊藤さんに話し掛ける。
「お姉ちゃん!」
「トイレ行って来たけど、凄く混んでいたよ!!♪」
「大行列だった!!!♪」
「あ~~、やっぱりそうだよね!///」
「だから入る前に、トイレは済ませておきなさいと言ったのに…」
伊藤さんは女の子に『やれやれ』の表情で言っている。
俺は尋ねる表情で、伊藤さんに話し掛ける。
「伊藤さん…!」
「その、伊藤さんの横に居る人は……もしかして桃香ちゃんですか?」
俺は伊藤さんの妹。
伊藤桃香ちゃんとはまだ会ったことは無いけど、伊藤さんに妹が居ることは知っている。
伊藤さんは澄ました表情で、俺に言い始める。
「うん。そう!」
「私の妹!!」
「桃香!」
「こちらの人は私の同級生で、三國武蔵君と言うの!」
伊藤さんは桃香ちゃんに、俺のことを紹介する。
桃香ちゃんは和やかな表情で、俺に挨拶をしてくる。
ちなみに今日の桃香ちゃん格好は、ベージュ系のワンピースに白系の長袖シャツで有る。
「こんにちは。三國さん!」
「伊藤桃香です!!」
「初めましてと、こんにちは。桃香ちゃん!」
「……えっと、よろしくね!///」
桃香ちゃんの言葉の後。俺は和やかな表情で挨拶をする。
俺の言葉の後。伊藤さんが穏やかな表情で俺に話し始める。
「今日は、桃香と一緒に来たのよ!」
「桃香は、熊の○○さんが好きでね!!」
「私は、その付き添い役!」
「まぁ……私も、熊の○○さんは嫌いでは無いけど…///」
最後の文章は、少し恥ずかしそうな表情で言う伊藤さん。
やはりと言うのも変だが、熊の○○さんは女性への人気が高いようだ。
伊藤さんは澄ました表情で、俺に話し始める。
「それで、三國君は……本当に一人で来たの?」
「三國君が美術館に興味が有るとは思えないし……」
「人の趣味をケチ付ける気は無いけど、有る意味勇気が有るね!」
まだ、その話しを続けるか。伊藤さん……
その時。タイミングが悪く陽葵先輩が、トイレから戻って来てしまった!!///
「三國君~~!」
「待たせてちゃってごめんね!///」
「凄く、お手洗いが混んでいたから~~///」
「!!!///」
「?」
陽葵先輩が困った笑顔で、俺に言いながら近付いてくる中、伊藤さんは“この世の見たことない”表情を冗談抜きでしている!!
桃香ちゃんは伊藤さん(姉)の表情を見て『なに、驚いているんだろう?』と、感じている気がする。
陽葵先輩は俺の側に来ると同時に、伊藤さん姉妹に気付き、和やかな表情で挨拶を始める。
「あら!」
「亜紀ちゃんに桃香ちゃん。こんにちは!!♪」
「二人も、特別展を見に来たの?♪」
「…………///」
「陽葵さん、こんにちは!♪」
「うん! お姉ちゃんに連れて来て貰った~~♪」
「凄く楽しい~~♪」
伊藤さんが陽葵先輩に挨拶をする前に、桃香ちゃんが笑顔で、陽葵先輩に挨拶を始める。
伊藤さんは放心状態に成っている!!
俺のようなスクールカースト底辺が、学園一の美少女で有る、陽葵先輩と一緒に居たら驚くのも無理は無いよな……
伊藤さんの様子がおかしいのに気付き、陽葵先輩は心配する表情で聞き始める。
「……亜紀ちゃんどうしたの?」
「そんな“びっくり”した表情をしていて…///」
「私……何か、亜紀ちゃんを驚かす事した?」
「……!!///」
陽葵先輩に声を掛けられて、我に返る伊藤さん。
だが、まだ気分は落ち着いていない感じだ。
これは……一騒動が起きそうだな!!///
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