第319話 クリームソーダの世界……
俺はメロンソーダに浮かんでいる、クリーム(アイスクリーム)から手を付けたいが、いきなりクリームをスプーンで
(先ずは、メロンソーダからだ!)
俺はストローで、少しメロンソーダを飲む!
メロン風味の炭酸飲料が、俺の口から喉へ刺激を与えながら流れて行く……
(……懐かしい味だな!)
(そう言えば虹心も、クリームソーダは好きだな!!)
俺の家族は健在だし、虹心と一時。険悪な時期が有ったが、今は仲直りをしているので感傷に浸る事では無いが、何故かあの時を思い出す……
まだ、俺が小学生だった頃を……
(……次は、いよいよアイスクリームだ!)
(利益追求の店だと、これがアイスクリームでは無く、ラクトアイスに成るのだが、真優美さんの所はどうだ!!)
俺は嬉し顔で思いながら、クリームソーダ用のスプーンでアイスクリームを掬う!
アイスクリームは大きな抵抗を見せずに、専用スプーンで掬われる。
俺はスプーンで掬った、メロンソーダが浸みたアイスクリームを口に含む。
(うん!)
(濃厚なミルクを感じる。アイスクリームだ!)
(人工的な甘みも感じないし、変な粘りも感じない!!)
(……これは、正真正銘のアイスクリームと、見て良いだろう!!!)
俺は心の中で評価をしながら、クリームソーダのクリーム部分を楽しむ!
一人で喫茶店のクリームソーダを楽しんでいるが、何故か楽しい!!
(これは以前テレビで見た、孤○のグルメ気分だな!)
(そうすると……俺は五郎さんか!!)
俺は一人で“はしゃぎ”ながら、クリームソーダを楽しんだ!!
これが、もし虹心と一緒なら絶対、俺を小馬鹿にしてくるだろうな!(汗)
だが、これが……伊藤さんとか、小鞠ちゃんだったどう成るだろうか?
小鞠ちゃんなら一緒に喜んでくれる筈だと思うが、伊藤さんは苦笑しながらでも、俺の事を受け入れてくれるだろうか?
☆
クリームソーダと豆菓子を完食して、クリームソーダの世界から現実世界へ戻って来た。
俺がクリームソーダの世界に行っている間に、窓から見える景色は夕方景色を醸し出していて、店内のお客さんも俺以外居なくなっていた……
俺は水を一飲みして、店内を軽く見ながらクリームソーダの余韻に浸っていると……真優美さんがトレイを手に持って俺の席に近付いてくる。
「ごめんね……三國君。待たせちゃって…!」
「最後のお客さんが意外に粘ったから…///」
真優美さんは困った笑顔で言いながら、持って来た配膳を始める。
俺は新たな注文を頼んでいないが、俺の元へアイスティーとタルトが置かれる。
真優美さんも、俺の席に相席をするのだろう。
自分の席となる場所へ、アイスハーブティとタルトが置かれるが、何故かもう一組置かれる??
(あれ?)
(何で……俺と真優美さん以外に、もう一組置くのだ!?)
(まさか……今日香ちゃんが急遽来るのか!?)
俺は心の中でそう思いながら、真優美さんの配膳姿を見ている。
配膳が終わった真優美さんは俺の正面では無く、俺の正面左に座る。
ちなみに俺は、席(ソファー)の手前側に座っている。
席に座った真優美さんは、困った微笑み表情で俺に話し掛ける。
「この前は、本当にごめんね。三國君!///」
「私が余計な事をした所為で、今日香ちゃんとの仲を更に悪化させてしまって!///(汗)」
「いっ、いえ……真優美さんが、謝る事では無いですよ!///」
「今日香ちゃんの気持ちを汲み取れなかった、俺にも非が有りますから!!///」
俺は少し頬を染めて、焦った表情で真優美さんに言う!
あの件は真優美さんが悪いのでは無く、俺と今日香ちゃんが大人の対応を出来なかったからで有る。
「そう言ってくれると……私も、少しだけ安心出来るわ!」
「ありがとう……三國君!///」
「…//////」
真優美さんは困った微笑み表情で言うが、俺はその表情を凄く、愛おしいと感じてしまう!!///
陽葵先輩は葉月学園一の美少女で有り、真優美さんは陽葵先輩のお姉さんに当る。
陽葵先輩が美人なら当然、真優美さんも美人で有る!!
俺はその姿を当然、見とれてしまう……
だが、俺の現目標は真優美さんでは無く、陽葵先輩で有る。
そして同時に、もう一組用意されている、お菓子とお茶のセットが非常に気に成った……
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