第202話 昼食後の雑談 その2

「兄ちゃんが……私を女の子として見てくれるのは嬉しいけど、私はまだ中等部だよ!!」


「それに、兄ちゃんとは兄妹だ!!」

「関係は深めたけど、体の関係は別問題!!」


 虹心は少し怒った表情で言う。

 いきなり『保健体育』なんて言って、怒らない妹も居ないよな。


 だが、俺は少し食い下がる。

 俺は少し頬を染めて、拗ねた表情で言い始める。


「だけど虹心……以前は、下着姿を見せてくれただろ…///」

「それに、俺との体の関係も求めていただろ…///」


「……」


 俺の言葉を終えると、虹心は困った表情に成ってしまう!?

 虹心はその表情で話し始める。


「……兄ちゃんはさ、私の胸とか“あそこ”を見てどうしたいの?」

「兄ちゃんの“ぞうさん”は、妹の体を見て噴水したいの…?」

「それを本当に求めているなら、私も有る意味一肌脱ぐけど、それをしてしまうとお互い後に戻れなくなるよ……」


「後、あの時の行動は兄ちゃんが絶対に、私へ手を出してこないと言う根拠が有ったから!!」

「あの時の兄ちゃんは私より、小鞠ちゃんが好きだったし、近親相姦も恐れていた!!」

「でも、今の兄ちゃんは性の欲望の為なら、近親相姦でも手を出そうとしている……」


「兄ちゃんは、色々な意味で責任を取れる?」

「私は、赤ちゃんが出来てもおろろさないよ!!」

「兄ちゃんと出来た赤ちゃんでも……」


「…………」


(俺の予想通りの言葉と言うか、しっかりガードしてるな!)

(此処で『じゃあ、良いよ。兄ちゃん!❤』とか言って、パーカーをまくり上げないだけマシか……)


 今、この家には俺と虹心の二人きりで有るから、本当に虹心を襲おうと思えば襲える。

 初めの内は抵抗を見せる虹心だろうが、押さえ付けてしまえばこっちの者だ!?


 兄妹だが夏休み初日に、お互いが初めてを貰い合うも悪くは無いが……俺には残念ながらその後の責任が取れない。

 両親は絶対、俺と虹心の関係は認めないだろうし、先ず勘当されて家から叩き出されるで有ろう。


「兄ちゃん……どうする?」


 虹心は見据えた表情で俺に言って来る!

 虹心は何故か、覚悟を決めている感じだ!?

 俺が虹心を求めれば、虹心は俺の為に体を差し出すという……


(虹心が実の妹で無ければな!!)

(虹心はまだ未経験に決まっているだろうし、俺も出来れば未経験同士が良い!?)

(だが、近親相姦だけはどう見ても駄目だよな……)


「虹心……保健体育は無しだし、性的な行為も求めない」

「ごめん……」


「…………」


 俺は諦めた口調で言う。

 俺の言葉の後、虹心は俺を見据えていたが、しばらくすると『やれやれ』の表情で言い始める。


「兄ちゃんって、思った以上にドスケベなんだね!」

「これは兄ちゃんの部屋でスク水披露なんてした日には、私のスク水が“ドロドロ”にされそうだわ!!」

「だけど、“ドロドロ”だけは済まないよね。胸元とか破かれそう…!///」


「!!///」


 虹心は冗談抜きで、俺か虹心の部屋でスク水デビューをする気だったらしい!?

 俺のうっかり発言のお陰で未然に防げた!?

 虹心は、困った微笑みの表情に成って言い始める。


「私か兄ちゃんのどちらかが、義理の関係だったら良かったのにね!」

「そうしたら、私は兄ちゃんに私の大事な物をあげていたよ!!//////」


 最後の文章は、頬を染めながら言う虹心。

 虹心の言う通り、どちらかが義理の兄や妹で有ったら、問題なしで性行為が出来る!?


 けど、それを俺の両親が許すだろうか??

 俺は申し訳ない表情で、虹心に話し始める。


「これは、昼食後の雑談では無いな……」

「こんな方向に行ってしまうとは……」


「本当だよ……兄ちゃん!」

「お腹が膨れて、直ぐに性を求めるなんて動物以下だよ!!」


「もし、兄ちゃんが小鞠ちゃんと恋人関係に成っていたら、私は小鞠ちゃんに一足先へ越されていたな……」


 呆れた表情で言う虹心だが、最後の言葉は何だ!?

 俺は其処まで猿では無いぞと言いたいが、事実かも知れない!?

 

 小鞠ちゃんなら……いっ、いや、この話は止めよう!!///

 兄妹だから、これで済んだかも知れないが、これが伊藤さんだったら絶対に別れを告げられているだろうな……

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