第57話 二人の妹に襲われる!? その1

(ぶっちゃけると……小鞠ちゃんを一人の女性にしても良いけど、そうすると永遠に兄と妹の関係だからな)


 俺の中で小鞠ちゃんは完全、虹心の上位互換で有る。

 仮に小鞠ちゃんと結ばれて、その間に子どもが出来ても俺の中では、妹の地位から妻の地位に変わる事は無いはずだろう。


「小鞠ちゃん!」

「其処まで本気なんだ。私、知らなかったよ~~!//////」


 声高々に言う虹心。

 虹心も、小鞠ちゃんの本気度に“びっくり”したようだ。


「けど、其処まで本気なら、私も張り切って応援しちゃうぞ♪」

「最後は二人がかりで攻めれば兄ちゃんなんか、免疫も刺激も無いからイチコロだね♪」


 笑顔で虹心は、小鞠ちゃんに向けて言っている。


(虹心も虹心で、物騒なことを考えているな!///)


「私、今日から頑張ります!///」

「けど……兄さん?///」

「今からの方が……良いですか?///」


 小鞠ちゃんは、何かを宣言する様に言うと同時に早速、俺を誘惑する表情で聞いてきた!!


「小鞠ちゃん!」

「俺を求めてくれるのは嬉しいけど、フェアで行こう!!」

「ここでは書けない様な行為は、無しで行こう!!」


「兄ちゃんって……変な所で、良い子ちゃんぶるのだね!!」


 虹心はジト目口調で言うが、俺は健全の付き合いを求めている。

 本能に従えば言うまでも無いが、特に虹心や小鞠ちゃんと性的行為を持ってしまうのは、俺の理性が強く引き留める。


 これが、美人なお姉さんだったら、俺は喜んで飛び付いて行くのだが……

 小鞠ちゃんに元気が戻ったのは良かったが、変な方向の方も積極的に成ってしまった。


「兄さん!」

「愛を確認するために、キスをしましょう!!」


 頬を染め、微笑みながら言う小鞠ちゃん。

 小鞠ちゃんは自分の体を使って、アプローチを始めてきた。

 相手を魅了させたいのなら、これが一番効果的だが……


「おぉ~~♪」

「小鞠ちゃんがキスをするなら、私も兄ちゃんとしようかな♪」


 虹心も、驚き嬉しそうな表情で言って、虹心と小鞠ちゃんはクッションを引き摺りながら、笑顔で俺に近付いてくる!!

 俺はそれを情けないことに嬉しく感じてしまう……。男と言う生き物は、本当に異性に全く弱い!!


「兄さん!///」

「小鞠は兄さんが好きです!//////」


「!!」


 小鞠ちゃんは頬を染めて、力強い表情で言った後、俺の頬にキスをしてきた!?

 アクティブすぎるだろ。小鞠ちゃん!??


 けど、俺の唇では無く頬なのは、まだ其処までの勇気が無いのだろう……

 小鞠ちゃんの急激な変化に大仰天だ!!


「あっ!///」

「小鞠ちゃんがキスをした!///」

「なら、私も~~♪」


 頬をはっきり染めることは無かったが、虹心も嬉しそうな表情で、俺の頬にキスをする!!


(……虹心ならもう、余裕で唇に出来るだろ!)

(小鞠ちゃんが居る手前……遠慮したな!!)

(でも、二人からのキス良いな……てっ、何を喜んでいる!?///)


 俺は今、二人の妹から頬にキスをされている!!!


(これぞ……真の両手に花だが、これはこれで、今後が不味いぞ!!//////)


 二村さんが、どれだけ俺に好意を持っているかは不明だが、この圧倒的な二人の妹パワーの目の前では、二村さんでさえ霞んでしまう!!(汗)


「小鞠ちゃん!」

「兄ちゃんの“ぞうさん”また見ようか♪」


「きっと今頃『ぱおーん』って、いっぱい鳴いているよ♪」

「今晩は……“ぞうさん”の噴水まで、見ちゃおうか。小鞠ちゃん!!///」


 虹心は、はしゃぎ声で小鞠ちゃんに言うと、小鞠ちゃんも頬を染めて嬉しそうな表情で言う!!


「……見ちゃいます? 虹心ちゃん!///」

「兄さんの絶頂姿を!!//////」


 今、虹心と小鞠ちゃんはとても、いやらしい表情をしている。

 二人共……一気に性が開花してしまったか!?


「ダメだよ…!」

「虹心、小鞠ちゃん!!」

「二人の可愛い妹たちに、男の恥ずかしい姿は見せられないよ///」


 俺は、恥ずかしがりながら言う。

 もう此処まで来たら、どうにでもなれと言いたいが、やはり、それ以上は不味いと俺は感じた。

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