いかにも理不尽なゲームが始まりそうな部屋に集められたのは、たくさんのババア達だった！？　しかも、ただのババアではないようで――

個性の強いババア達の会話が楽しく、年を感じさせない可愛らしさに微笑ましく読めます。攻めたアイドル化計画の行方とはいかに。

一同に集められたババア達。
何が起こるかと訝しむ彼女達を待ち受けていたのは、なんとアイドルオーディション！？
果たして、待ち受けるラストとは……！

タイトルから分かるように最高に楽しませてくれる作品でした。
数々のババアの名を冠する妖怪達。
そして、彼女ららしいアイドルオーディションの選抜方法とは！

必ずクスッと笑わせてくれる作品になっていると思いますので、皆様是非ご一読ください。

面白いですねえ、のっぺらぼうさん。
砂かけあ婆の本気も好き！

ばばあさん達も嬉しそうで良き良きです。

都内某所。一堂に集められたババア系妖怪たち。
彼女たちが集められた理由はアイドルオーディションを行なうためだという。
ババアたちがアイドル！？
最初は乗り気でない彼女たちだったが──。

ババア妖怪×アイドルという発想。
再会にほのぼのしたり、喧嘩したりのババアたちの会話。
その後のぐちゃぐちゃ展開。
もう何もかもが面白すぎる短編です。
笑いを抑えきれないので、電車やバスの中で読むときはご注意を(*´艸`)

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（100文字）

おばあちゃん妖怪たちをアイドル化！
はちゃめちゃすぎるタイトルに、「どうなるのかまったく予想がつかん」と読み進めれば、あれよあれよと、ドタバタのぐちゃぐちゃなことに！笑
しかもただのおばあちゃんたちではありません。
彼女たちは、妖怪アイドル候補生！
まったくの斜め上の展開に、終始笑いが止まりませんよ〜！

アイドルグループはいろいろあるけれど
若さやかわいさを売りにしているということは共通します。
歌と踊り？　なんのことかわかりませんけれど。
反アイドルともいうべきアイドルグループを結成しようと動いている
芸能プロの社員がいた。のっぺらぼうです。
のっぺらぼうがそんなところで働いていたとは知らなかったぞ。
新アイドルグループはババア妖怪を集めるそうです。
若くもかわいくもないババア妖怪。
需要がどこにあるのか。ババア妖怪の魅力とは。
わたくしにはなんとも言えません！

おばあさん妖怪たちを集めて何をする？
「アイドルグループ、BYK44のオーディションをします！」
最初は恥ずかしいとためらっていた彼女たち。しかし主催者・のっぺらぼうのある一言で、彼女たちは俄然やる気に。
ポップな妖怪もの・怪談がお得意な無月兄弟の、弟さんの方の作品。あまりに「妖怪過ぎる」結末に、皆さんちょっと吹き出してしまうかも。

作者の発想力と想像力に脱帽です。最後まで爆笑必然。耳新しい妖怪もさることながら、超定番の妖怪たちの描写も最高です。

『アイドル化計画』の名のもと、全国各地から集められた何百人という女性たち。
そんじょそこらのアイドルと決定的に違うのは、彼女らがさまざまな特徴を持つ『妖怪』だということ――そして全員が全員、ババアと名の付くお婆さん妖怪であることだった。

まさにカオスのひとこと。
名前を聞いただけで腹筋崩壊するようなババア様が勢揃いします。普段ナニしてるのあなたたち。
ヤル気（殺る気）になるきっかけが世俗にまみれているのは、ある意味妖怪らしいかと。

そういえば、『アイドル』には「活動していない～」って単語もあるそうですね。（Idle）