第11話 なんか……エロい

 魔王パワーで遠くの国の首都を覗く。


 思いのほか綺麗な街並みの理由が分かった、レプコブ達は捉えた女達に街の清掃をさせているのだ。更に全裸でこそないがボロ布で最低限の大事な部分を隠してるだけのうら若き女達。


 街の清掃をしてるのはある程度の高齢の女性と子供か………共に服装は大差ないな、つまりこのゴブリンキングダムでは女性は奴隷という訳だ。


 ゴブリンのくせに人間を奴隷にとはな、しかもアレはなんだ?ボロ布を着た若い女性の大半が首に鎖を繋がれいる。中には四つんばいで歩いている女もいた、アレじゃまるでペットの散歩じゃないか。


 なんという事だ………なんかスッゴいエロいんですけど!?。


 異世界ファンタジーのファンタジーと現代社会でも歪んだエロスが融合しとる、歩く若い女達のおっぱいの先端とか股の奥が見えそうで見えない。


 見えそうで見えないのだ!。


「…………………くっ!」

「ゼオン、どうした。まさか中ではそれ程に恐ろしい事が!?」

「………違ぇな、コイツエロい気分になってるだけだ」


 カレナが人の身体の一部(下半身)を見て俺の本音を見抜く、やるな。けど見ないで欲しい。


 全く持ってけしからんぞゴブリンキングダム、おかげで俺がエロい気分になって、その事がカレナに見抜かれて恥をかいたぞ。この怒りも後でぶつけてやる。


「中の様子は分かりました、時間も無駄にしたくなたのでこれからあのゴブリンキングダムを潰します」

「潰すのはいいがゼオンよ。どうやってあのとんでもない数のレプコブ達を殲滅するのだ?」


「仮にも国を落としたんだ、ゴブリンと侮ればオレ達の方がやられるぞ?」

「………その通りだ、だから今回は手順を踏む」


 俺は今後の作戦を説明する。


 まず俺が1人で空を飛んで近付く、この時見つかる訳にはいかないので自分の姿を消す。

 どうやってかって?魔王パワーでだ。


 その後あの城壁付近まで接近、そしてゴブリンキングダムの外を覆う程の大結界を魔王パワーで張る。その結界は俺の許可が無い物は結界の外と中を行き来出来なくなる、つまり1匹もレプコブ達を逃がさないようにする為だ。


 その結界には外の状況を誤魔化す能力があるからそれでレプコブ達が気付かない間に作戦を進める。


 その後にするのはゴブリンキングダムの中心にあるあの立派な城、あそこにも結界を張る。そうすればレプコブ軍団とその大将であるゴブリンキングとかゴブリンクィーンだとかを分断出来るのだ。


「なる程、幾ら戦力があってもそれを指揮する物が居なければ」

「はいっ元からワンマンプレイ好きのレプコブ達なら後は勝手に動くと思います」


そうすれば最早ただの数が多いだけの雑魚だ。どうとでもなる。

 

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