第49話 今夜酔って候へば



何をしているのかと

自分に問えば

答えはいつも無い


このままで良いのかと問えば

このままでしかしかないと


何を伝えたいのかと

聞けば何かを書いている人に

答えを求める


表現をしている自分は

常に見え隠れし

晒すべき姿を隠そうとする


失っていく荒野に彷徨えば

街灯が示す道の明かりが私を笑う


もうよそうと

我が身を叱咤すれば

月明かりさえも無い夜が

道標を作れないお前に過ちがあると嘲笑う悪魔の夜


眠れない夜に

膝枕を望むこともできず

昔愛した人達が

星野の空で待っていると夢を見る


空の野に咲く星よ

少しだけ

ほんの少しだけ願いを

愛をください

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