現代の親御さんたちには、まずできない、絶対にできない、できたとしても一割もいないであろう情操教育が、この作品の中に込められている。やってみせ(一部分)、言って聞かせて、食べさせてみて。褒めたかどうかは知らないけれど、確実に子供の成長を促す教育が、そこにはあった。焼き鳥は美味いだけでは物足りないです。美味い理由としっかりと理解し、他の焼き鳥と食べ比べることが大事だと思うわけです☆
とっても元気なお年寄りが主体の町内会。その日は恒例の菊見の会でした。広場で宴会をしていると、それはそれは美味しい焼き鳥が登場したのですが……。楽しげな物語にさり気なく大切な問題が織り込まれています。心優しい子どもたちに「涙をありがとう」サユリちゃんとアケミちゃんが最後にそう言ったような気がしました。