女のウソつき
「女の生活はとっても楽しいよ!」と幼馴染の女に熱押しされて、俺も女になったんだが、女というだけで普通に生きてても不満も危険も多すぎて、全然楽しいどころではなかった。
最初は裏切られたと思って「これだから女は信用できない」って内心ぶち切れた。
かといって逆に「女はきついよ」って言われても、納得できるわけじゃないし。
今思えば幼馴染は、本当は女の苦しみを理解してもらいたくて、あえて「今すぐやらないと損!」とコマーシャルみたいに熱押しする口調になったのかも。
俺は女になったが、それだけで簡単にすべての女と分かり合えたわけではなかった。
実際、今でも一部の過激派には賛同できない。
俺たちも彼女たちも、そして同じ性別同士でも、女や男が信用できないんじゃなくて、同じ人間が信用できないこともあるんだってことが、異性の体になってみてようやく分かった。
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