第111話 変な意味も含めて
「ここここここ告白!?」
告白という単語に、いつも以上に動揺する心葉。
「そう!告白よ!」
「なななななななんで!?」
私の顔を凝視する。
「わわ私がイメチェンするのと立川にこここここ告白するのに関連性を感じないんだけど!?」
「密接な関係よ?」
「どどこがよ」
「よく考えてごらんなさい?心葉がイメチェンして可憐な姿になるでしょ?そしたら男子が寄って来るのは分かるでしょ?」
「ま、まぁ……………」
「その時、私は助けてあげられないのも分かるよね?」
「………うん」
「だから、隣に誰か、信頼できる“男子”が居たら安心じゃない?」
「そう…………ね」
「しかも、それが好きな男子だったとしたら?」
「…………………。」
心葉は赤面すると、しゅんと小さくなる。
これは確実に喜んでいるな、心葉。
私にはバレバレだ。どう隠そうと、心葉の事はよく分かっている。次に言われる言葉も。
「でも!そしたら羽彩はどうなるのよ!」
そう、これだ。
これを心葉は一番心配している。私との関係、そして3人の関係を。
「前言ったでしょ?私は心葉と離れない。ずっと一緒に居るって」
「もし!もしだよ?私が立川に告白してその……付き合ったとしたらさ、私は羽彩と別れちゃうの?」
私の肩に手を置くと、涙ぐんだ目で上目遣いをしてくる。
「そこはさ、立川くんに言えばそのままの関係でいいって言ってくれると思うわよ?」
「私は立川と付き合いながら、今まで通り羽彩とも付き合えるってこと?」
「ええ、そうなるわね」
立川くんに説明したら、納得してくれるだろう。
心葉の事をあれだけ考えてくれてるんだ。これくらいのことは納得してくれるはずだ。
私も、立川くんが心葉の隣に居てくれると安心する。
なにせ、心葉の笑顔が増える。何よりも嬉しいことだ。
それに、立川くんとなら、これからも一緒にヤッていけると思う。色々と。
もちろん、変な意味も含めて。
「でも、それは心葉が選ぶこと。私はただ提案しただけよ」
タオルを取り、心葉の頭を拭きながら言う。
そう、私は命令しているわけではない。
あくまで提案をしてあげただけ。決めるのは心葉自身。
彼女の意見が何よりも最優先だ。
「ならさ、どっちとも付き合ったとするとするよ?」
「え、うん」
「それってさ?」
心葉は私のタオルを取り、私の頭をわしゃわしゃと拭くと、
「三角関係じゃない?」
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