第15話 誠意じゃなくて性欲!
「はぁ!?本気で言ってんのか!?」
「ここまでしてて逆に本気じゃないと?」
一気に顔が赤くなる俺に、氷見谷はスカートのホックを外しながら答える。
「どうしたらその結論に至るんだよ!」
「私達に出来る事を考えたら最終的にこの案が出たのよ」
「私は言ってないからね!」
千葉は両腕で胸を隠しながら、横から主張する。
「てか、ヤるって簡単に言ってるけど抵抗ないわけ?」
「別にないわよ?」
「即答!?」
「ええ。別に立川くんは嫌悪するほどの人じゃないし、顔だっていい方、しようと思えばいくらだって出来る相手よ?」
「千葉はどうなんだよ」
「氷見谷に従ってるだけだけど………………絶対にイヤって訳じゃ…………ない」
めちゃくちゃ嬉しい事言われてるんだよ?イケメンって言われてるし、俺が一言いいよって言えば今すぐ美少女と3P出来る。
人生で一番輝いている時間かもしれない。
でも、ここで性欲に負けたらこれからの人生で性欲に負け続ける人生になってしまう。それはごめんだ。性欲モンスターになってしまうのは死んでも嫌だからな。
「いくら俺と……その…………してもいいからって、それだけの理由で普通ヤろうと思うか?」
「うーん、誠意を示そうと?」
「それは性欲だ!」
やっぱり変態の考える事は理解できない。全くもって言っていることが分からない。
目の前に、ほぼ下着姿の美少女が2人。それも俺とヤろうとしている。
これがもし、ただの女友達だったら喜んで全裸になりベッドに飛び込む所だが、この2人なら気が引ける。
やりたいよ?今すぐしゃぶり尽くしたいよ?
だが言った通り、性欲に負けてしまうのも、これからの学校生活で2人と気まずくなるのもごめんだ。
相手が気まずくなくても、俺が気まずいのは確実だ。顔を見ただけで裸体が頭に浮かぶだろうし、単純に意識してしまう。
だから、俺は絶対に2人とヤらない。
「ヤるのはいいから!ホントにいいから!」
目を隠しながら、俺は必死に訴える。
「美少女2人が下着で迫ってきてるのに本当にいいわけ?」
「いいって言ってんだろ!?」
「こんな機会もうないかもしれないのに?」
「そうだ!あと一生ないみたいな言い方やめろ」
「そう……………せっかくこのFカップを揉ませてあげようかと思ったのに」
と、言いながら、ワイシャツを着始めた。
Fカップ?今えふかっぷって言ったよね?
氷見谷さん、今高校生だよね?ピチピチの高校一年生だよね?
千葉と天地の差だと思ってしまった事は内緒にしておこう。
「だが、その代わりといってだが……………」
服を着る2人を眺めながら、
「スタバを奢って貰おうか」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます