第10話 本日2回目。何を見せられてるんだ?
だから言ったろ、人の話は最後まで聞けって。
俺がこいつとヤルわけないだろ?頭湧いてるのか?
したい気持ちは無きにしも非ずだが。てかぶっちゃけしてみたい。というかしたい。
あの何カップあるか分からない胸に何とは言わないが挟まれたいし、顔は可愛いし、あんなびしょ濡れなのを見せられてしまったらしたくならないわけがない。
声もちゃんとエロ可愛いかったし。
その気持ちは表には死んでも出さないが。
にしても、氷見谷のやつ……………どれだけ話をややこしくしたら気が済むんだ。
ただ千葉の反応を見て楽しんでるような気がするが……………
見た限り、千葉は独占欲が強いっぽいから誰かに奪われないようにする姿を見て愛情を感じているようにも見える。どっちにしろ、歪んでいるという事だ。
「私の仕事をちょくちょく手伝ってもらってるから、信頼と実績はあるわ」
コホンと咳をすると、千葉に向けて氷見谷は言う。
「立川は氷見谷のお墨付きってわけ?」
「仕事は早いし、頼りにはしてるわね」
「私よりあいつのほうがいいわけ?」
急に涙目になると、しゃがれ声になる千葉。
なに、俺の事そんなに嫌いなわけ?それに学級員の仕事手伝っただけで泣き出すとかどれだけ心配症なわけよ。
それに、氷見谷は恋人なんだろ?信じてあげろって。
上目遣いで氷見谷を見る千葉に、
「私が好きなのはあなだだけよ」
と、頭を撫でた。
「ホント?」
「うん、じゃなきゃこんな事しないわ――――」
氷見谷は千葉の顎を掴むと、自分の顔の方へもっていき、唇を重ねる。
「んっ――――ぁっ//」
2人のキスはどんどんエスカレートしていき、舌を絡め吐息を漏らす。
「どう?私の気持ち伝わった?」
糸を引きながら唇を離すと、氷見谷は言った。
「うん、しゅごいつたわった」
千葉は、ぽわぽわとした表情のまま答える。
「じゃぁ、もっとしよ?」
「うん」
再度舌を絡め合い、手もシャツに忍ばせ胸を触る。
「そこ…………らめぇ//」
「ダメじゃない――――コリコリなってるわよ」
「いわ…………ないで……………」
息が荒くなり、氷見谷の手が段々と千葉の下の方へと移動する。
「…………………………………。」
本日2度目、なにを見せられてるんだ俺は。
また唐突に目の前で百合が始まってしまった。どうするこの状況。
なんか止められなくらいにエスカレートしてるし…………もう帰るか。
壁に寄りかかり喘ぎを漏らす2人を横目に、息子を起立させながら教室のドアを閉め、家路につくのだった。
よし、帰ってシコろう。
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