プゥーン 7-30


 よく閉めていなかった窓から、ヤツが来た。


 プゥゥーン……。

 耳元で甲高い音を響かせ、血を吸うヤツが。


「刺されるものか!」

と呟き、二の腕にとまったヤツに鉄槌。


 バチン! バチン!

 手応えあり! 


 ゆっくり手を離すと、プゥーン……と飛び立つヤツの姿。

 私の二の腕はぷっくり膨れ、なおかつ妙に赤かった。

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