2023.3.2神託【人の闇】

巫(かんなぎ)系シャーマン。諏訪野美琴です。


最近頭の中でで聞こえていた曲。【グロテスク】

自分の虚像。

目を背けたくなる現実。

特別だと思い込む…からこその、奥が深い人の闇とは。

そしてやり続けたものにしか見えない景色。

あなたは見えていますか?


今日はそんなテーマで語ります。





鏡は強烈な光であれ闇であれ、

それと同じように返す

同じようでいて真逆の世界。


その世界に迷い込むは、

嫌というほど己を見せられる。

しかしその鏡を問うならば、映り込む自分の動きを映す世界。


あえていうなら、人の感情は伝染する。

怒り、悲しみ、不安。喜びや感動も然り。

だが、その喜びをいつまでも持続することは困難で、苦しみやマイナスな感情こそ、トゲとして残る。

だからこそ負の連鎖が始まる。


しかし考えるならば、己の心に相手の姿を写す鏡があるとしたら、納得がゆく。

原因がわからないまま、囚われ絡め取られる心もあるからだ。


落ち込み苦しくなる心こそ、誰かの心に通じているのだと感じるは、シャーマン故だけにあらず、全ての人に言えるのではないだろうか?


自分の態度が、相手に伝わるからこそ、返される所作。


全ては鏡。

そこに悪意があれば、自業自得の世界であるにも関わらず、気づかず相手を責める。

そこで自分の非に気づくのか、生かすも殺すも自分次第。

だから、答えを他人に求めても、他者目線でしかあり得ないのである。

結果、何も解決しないのである。


その仕組みを果たしてどれほどの人が自覚しているだろうか?

私自身、やっと最近になって理解してきた話でもある。

ヒントは早い段階で与えられたが、気づけなかったのである。


人間関係の象徴としての繋がりが、SNSであるように

心地よい言葉、賛同だけ聞いてくれる関係性。

相手に見えないからこそ出せる、攻撃性。

しかし、それはあっけなく一度衝突し、意にそぐわなければ簡単にブロックやミュートされてしまう。

希薄な関係性しか築けない。

これが現代の闇である。


どこまでも理想を求め、叶えばさらにもっと欲求する。

理想が普通になり、当たり前になるからだ。

だからこそ永遠に満たされない心があるのだ。


何故、満たされないのか

他者目線の基準や、理解され賛同されることを渇望し、相手に理想ばかり追っているからだ。


そして誰彼構わず、わかってくれそうな人を探し彷徨う。

それこそがフィルター越しの世界に求める現代の闇である。


そのことに対して、話されていた黒耀さんのLINEを公開したいと思う。


黒耀さんとは、私と要子の教育役として武甕槌タケミカヅチ(鹿島)様より派遣していただいた修行僧である。


箸の持ち方の悪い要子に「なっとらん、たわけ!」と平気で言う。

物凄い厳しい方でもあります。


そんな黒耀さんが見かね、是宮にLINEをしたことがあった。

それからもう、2年が過ぎる。


気づかない私たちを叱るLINEはまさに闇を説く、LINEでもある。




2021年4月19日 黒耀さんからのLINE


我が思うことをここに綴れば伝わるというのだろか。



なぜ分からぬ。

何を学ぶために今があるのか。


修行が足りない以前の問題であり、人の意見を受け付けず、自分の感情のまま心地よい言葉しか受け入れないという思い。

昨夜語った闇の根源である。


それほど、今まで伝えてきたことは無駄なのか?


感情の押しつけがどれ程愚かなのかすら気づかない。

完全なる慢心、甘え、それでいい訳がない。


今日が最後かもしれないとなぜ考えぬ。

マイナスの感情が、ギリギリの気力を奪うことすらある。


全てを受け入れろと、何を望むのだ。

望むにあたり自分は何をした?

何ができた?


できていないことを棚に上げ、感情のはけ口にして良いものか?


おそらく、こうして伝えても、感じ取ろうとしない限り無駄だ。


努力しようとしない限り変わらぬ。

そして、真の意味で思いやれる関係性など出来ぬのだ。


永遠などありえない現実。

心が死にかけていることに、なぜ気づかない。


既にキャパを超え自分を保てる状況ではないが故に、我らが来ているという。

本当の理由。


いつも笑っている諏訪野美琴という虚像を周りが求めた結果と、なぜ分からぬ。


このままでは崩壊するぞ。

脅しではなく、生きている意味に短時間で向き合い、過去の出来事が全てフラッシュバックし続けている状況であることすら、悟られないようにしている。


見えることが全てではない。


見えている部分など本当の一部でしかない。


果てしない時間と、孤独との戦いの先に、今があることになぜ気づかない。


希望を与えるだけ、残酷なことは無い。


自分の思いより、相手を傷つけはしないかと悩む。

その思いすら気づかないのであれば、伝えても伝わない。


結果全て闇に落ちる仕組み。

闇は常に隣合わせだ。


必要以上に負荷をかけているのに、

闇に落ちることを望むのなら、本末転倒。


光であることを望み、闇になる結果を招こうとしている。


目の前すら変えられず、闇の世界に立ち向かう。

どんな理想だ。それは夢物語か?


絶望しかない今を誰が救う。

無理だろ。


ここまでが、LINEの内容だ。


実は昨夜美琴と電話で話していた際、美琴から誰かに代わった。


誰かわからないが、次島家の男子には不幸が起こるのは、過去に次島家の男子に呪詛をかけられたからではないか?

次藤家墓誌に彫られた「高原家」という墓誌の意味を調べる必要があるのでは?

そのため平泉に行き、過去の因縁を探る必要があるのではないか?

と矢継ぎ早に話した方がいた。


その方の後に、黒耀さんに代わった。


「お名前を教えていただけませんか?」と聞いたところ、「この者達から、黒耀と呼ばれているものだ」と申された。


そして、先に話した方について、時間軸のずれた美琴であり、本来の年相応な美琴らしい。


時間軸のずれたということは、未来やSFで出てくるような平行世界のことか?

さらに「兄である遠舞」は、弟である自分の能力に嫉妬して闇落ちした。

兄を成敗すべく、死後も山にこもり、修行をしていた。


次藤家に呪詛を持ち込んだのが兄の遠舞であること。

次藤家末裔には、兄の件で大変迷惑をかけている。

だからこそ、この者たちの力になるようにと、自ら進言した。

兄を成敗すべく、協力してほしい。


鹿山神社の傍にある小さな祠については、自らの死後仲間たちが、我ら兄弟の事情を知っているため、祠を立ててくれたこと。


またかぼちゃが好きなのは、我が生きていたことは今とは食生活も違い、かぼちゃの甘味がなにより贅沢だったためだ」と語られて、午前0時前に「話せてよかった。それではいずれまた」と言い残し、美琴に戻った。


これについては美琴自身、全く覚えていないようだった。


今日の要子の件については、他人事ではない。


俺自身もやりかねない話であり、また、俺も反省さねばなるまい。


以上、是宮の日記より。


この日誌は、2年前の記録である。

要子にとっては、成長するための黒歴史の一部だ。

今の彼女は急成長し、誰よりも気持ちのわかる存在になってくれている事柄に感謝しています。


やりたいことができて、ちょっと大変な毎日だけど、今が最高だって

いつでも言えたら、それは幸せの形の一つではないでしょうか?


悪い時があって当たり前。

その中で諦めたら、終わりなんです。挫けそうになっても、やり続けた人の方が、圧倒的に価値を見出せるそんな時だと、日々感じるのです。


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