動きを封じる【サイキックアタック】
サイキックアタックというものが存在するならば、しばらく私が陥っていた状況を、そう言うのかもしれない。
原因不明の体調不良と、思考の迷路から抜けることが永遠と出来ず、伝えなければならない使命さえも、むしろどうでもいいと思ってしまうほどの猜疑心に支配されていた。
それは私の荷重となり負荷となり、身体的にも追い詰められた。
しかもそれらは皆既月食を境に少しづつ蝕むように起き、最終的に私の動きを封じた。
私が神託を伝えないこと自体、私の闇堕ちになるのではないかと、闇の勢力は考えたのたろう。
これまで数々繰り広げられた呪詛というネガティブな想いの束縛や、サイキックアタックを何度となく経験してきた。
その中で幾度となく生死をさまようこともあった。
しかしこれまでは、誰から来る念なのか特定することで回避できた。
それなのに今回は、なかなか抜けられなかったのである。
理由は思考の操作。
不特定多数に向けて発信することで起きるであろう、反感や反発を心配するが故に、私自身が引き起こしていたのかもしれない。
しかし同じタイミングで、メンバーそれぞれが役目を果たしてくれたおかげで、未来が変わった。
覚悟があるのかと、何度も自分に問いかけた。
出来たはずの覚悟は、簡単に崩れてしまう。
そんな状態で覚悟が出来るはずもないのだ。
平和にただ暮らす目的の私が、表舞台で神託や宇宙の仕組みを解くだけならまだしも、世の中の間違った 常識を相手に喧嘩をしようとせんばかりの情報発信は、覚悟を崩すには充分だった。
世を救おうなんて大それた事など出来るはずはない。
それでもあえて、世間の間違った常識に立ち向かうため、書くと決めた。
私は自分の為に戦う。
自分が自分らしく安心して生きていくために、立ち上がると決めた。
なぜなら、生きるか死ぬか賭けなければならないほどの局面に、私の生きる力を削ぎに来た輩に立ち向かうには、身を正すしかなかったからだ。
現実を知り、未来を視よ
そして伝えろ。
男性の声で言われる。
その声の主は、私が伝えることを望む。
私はその運命を受け入れなければならなかった。
私が私であるために、身を正し立ち上がる。
生きる為、身を守る為、ただひたすらに信心する。
それが答えだとわかったからこそ、あえて書くならば、これは私なりの宣戦布告である。
時は巡る。
しかしその真の意味を理解しない限り、悲劇は終わらない。
目の前の困難に打ちのめされても容赦なく巡る試練。
生き延びたければ考えろ。
目の前で起きている問題は、世界の縮図。
そこを解き真の意味を伝えるために、立ち上がれという。
そして諸天善神が長い歴史の闇や先人の過ちを、少しでも考えろ、理解しろとばかりに追い立てる。
この世に生を受け、意味をも理解出来ぬままスパルタ教育とばかりに与えられ続けた試練。
その中で構築されてゆく思考。
人の闇を見て、人に救われる。
そんな人生だったからこそ、物事の真実を見よとばかりに、困難な状況を与え続けられた。
そうなのだ。
まさに投げられてきた。
その中で納得のいく答えもないまま、ただ走り抜けた。
生きることに精一杯だった。
目の前の絶望から抜けるために必死だった。
そして今度は私が投じる。
今目の前で起きている出来事を悲劇のままで終わらせない為の石を投じる。
自分の心で感じ、動く。
そこには、やらされる役目はない。
誰かを救うために、自分も救われる未来を描くシンプルな答えは、いつもそばにある。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます