伊勢新九郎=北条早雲が世に出始めていく今注目されている戦国初期の関東という時代を描いた時代小説ですが、この作品が素晴らしいのは人物描写の丁寧さです。歴史を作るのは一部の勝者である英雄だけではなく、その時代を生きた脇役、モブ、敗者、その他一同、全ての人達です。人物描写の丁寧さによって、この時代を生きた人々を息遣いを感じることが出来ます。歴史を描いたのではなく、その時代の中に生きる人間たちの物語です。
言葉の密度にまず驚かされる。 交わされる会話のひとつひとつが、単なる情報の伝達ではない。石頭斎が盛時を「漢の高祖」と呼ぶ場面、政元が伯言に「ひどい方だ」と泣きながら訴える場面。どれも、そこに至る…続きを読む
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(1651文字)
戦国黎明期を舞台とした本作ですが、そこに生きる人々の葛藤や決意が熱量を持って描かれています。それは現代を生きる私達と少しの違いもなく、読みながら何度も目頭が熱くなりました。読む人に勇気をくれる作…続きを読む
一見、とても堅くて敷居が高いように見える文章ですが古典っぽい良い堅さと読みやすい現代語が上手く混ざっていて読みにくいどころかすごく惹き込まれる文章になっています!また、主要な登場人物の深い過去や心…続きを読む
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