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 それからお勝手をあとにした二人はお風呂、トイレ、それから古い物置などを探索した。

 お風呂はとても古いお風呂で、小さな石を固めたような不思議な材質で作られていたお風呂だった。(お風呂の床も同じような材質の床だった)

 面積はとても小さい。

 鏡が一つと、桶が二つ。

 それから壁のところの窪みのところに、ジャンプーとリンス(それに石鹸)が置いてあった。

 体を洗うようのタオルは二つ。

 お風呂場の出入り口のところには洗濯機があり、それもやっぱり、とても古い洗濯機だった。

 トイレも古くて、水を流す装置はボタン式ではなくて、とって式だった。全面が木で作られているとてもいい匂いのする清潔なトイレだった。

 古い物置にはたくさんのものが置いてあった。

(お花畑の手入れや、畑仕事に使う道具と思われるものが目についた)

 それからのはらは「じゃあ次は私の部屋を案内するね」とさなぎに言った。

「のはらさんのお部屋ですか?」と興味しんしんと言ったような顔をしてさなぎは言った。

「まあ、別に普通のお部屋だけど、あと見るところもとくにないし、別にいいよね」とのはらは言った。

 それからさなぎはのはらのあとについて一階の薄暗い廊下を歩いて、その奥にあるのはらの部屋まで移動をした。

 驚いたことにのはらの部屋の入り口はふすまだった。(鍵がないのだ。すごいと思った)

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