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「さなぎちゃん。料理できるの?」驚いた顔をしてのはらは言う。

「一応、簡単な料理ならできますよ。お姉ちゃんに教えてもらっているので」とさなぎは言う。

「みらいちゃんは、料理得意なの?」

「はい。お姉ちゃんは大抵のものはなんでも作れますよ」とさなぎは言った。

「へー。小学生なのにすごい」

 と感心した顔をしてのはらは言った。

(のはらはお勝手のテーブルの上にあった饅頭をひとつ手に取って口の中に入れた)

『本当にそうですよね。みらいちゃんはすごくしっかりしています。お料理だけじゃなくて、掃除も洗濯もできるし、本当にすごいです。さなぎちゃんも見習わないといけませんね』と妖精さんは言った。

 さなぎもお父さんのお手伝いをしているけど、お姉ちゃんほどではなかった。

(よく喧嘩ばかりをしている姉妹だけど、そのことに関してはさなぎはお姉ちゃんのことをすごく尊敬していた)

「じゃあ、次、と、その前にさなぎちゃんもお饅頭、食べる?」もぐもぐと口を動かしながら、のはらは言う。

「じゃあ、いただきます」

 笑顔でそう言って、さなぎはお饅頭を口の中に一つ入れて、ほうばった。(甘くって、すごく美味しい)

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