第58話 レナルーテ・リッドの初撃

迎賓館から馬車で移動して間もなく、馬車が止まった。


同時にルーベンスの声が馬車の外から聞こえる。


「到着いたしました」


声と同時に馬車のドアがノックされ開かれた。


父上が降りたあとに、僕が続けて降りた。


降りた馬車の傍には騎士姿のルーベンスとメイド姿のディアナ、他数名の騎士達が待機している。


でも、そこで僕は疑問が浮かんだ。


目的地と思っていた城ではない。


だが、恐らく城内にある一番大きな屋敷と思われる場所だった。


僕は気になって、疑問を父上に投げかけた。


「父上、お城には入らないのですか?」


「うん? そうか、リッドは初めてだったな。レナルーテの城は戦略拠点として特化された城だ。だから、交渉事はこの本丸御殿と言われる場所で行われる。覚えておけ」


「は……はい」


お城に本丸御殿という建物があるなんて知らなかった。


僕と父上が話しているとダークエルフの兵士が声をかけてきた。


「お待ちしておりました。ではこれより、謁見の場となる表書院にご案内いたします。つきましては、王に謁見される方は帯刀をご遠慮願いたい」


「わかった。陛下に謁見させて頂くのは私とリッド。そしてルーベンスとディアナの四名だ。他の者はこちらで待機していろ」


兵士の言葉に父上は返事をすると、帯刀していたサーベルを待機する騎士に預けた。


ルーベンスとディアナも同様だ。僕は子供だし元々、帯刀していない。


「ご協力ありがとうございます。では、ご案内いたします」


兵士は一礼すると、本丸御殿の中に入った。


父上を先頭に僕達も続く。


「恐れ入りますが、こちらで靴をお脱ぎください」


おお、ここでは「土足厳禁」なのか。


僕は少し懐かしい感覚がした。


父上は少し慣れた様子で靴を脱いでいる。


後の二人は少し戸惑いながら脱いでいる感じだ。


僕はさっと靴を脱いで、兵士と父上の後を追った。


そして、本丸御殿の中を見て思わず「うわ~」と声を出しながら感動していた。


玄関を入ると、懐かしい襖がある。


でも、その襖は金箔仕様になっていた。


そして、竜と竹だろうか? 


絵が描かれている。


とても迫力があるし綺麗だ。


目をキラキラさせて見ていると父上から「あまりキョロキョロするな」と小声で怒られた。


「すみません……」と僕が謝る様を後ろで見ていた二人はクスクスと笑いを堪えていた。


「ではこちらです」と案内してくれる兵士の後を追い、木張りの廊下を進んでいく。


少し進むと兵士は立ち止まり、金箔と絵で豪華絢爛な襖をゆっくり開けた。


すると、襖の先は奥行きのある畳部屋になっていた。


畳部屋の左右の壁側には椅子を置いて座っているダークエルフ達が奥に向かって並んでいた。


服は兵士と似ているが勲章や肩に装飾などもあるので、恐らくレナルーテの華族の人達だろう。


「では、あちらの一番奥にある椅子に座りお待ちください」


兵士の人はそういうと、少し下がってから襖を閉じた。


その時、ダークエルフ達の目線が僕たちに集中する。


疑惑、興味、怪訝、好奇心など様々な感情を持って注目されているのがわかる。


その中、父上が「いくぞ」と一言いって奥に並んでいる空席に進んだ。


用意されていた椅子は前二席、後ろに二席という並びだった。


当然、僕と父上が前に座った。


正面をみると襖が閉じている。


どうやら、僕たちがいる場所の前にもう一つ部屋があるようだ。


僕たちが座っている場所より、部屋が一段高い作りになっている。


すると、父上から小声で「面を上げろと言われるまで、少し頭を下げろ」と言われた。


僕は時代劇の世界にいるようで、ダークエルフ達に注目はされているがそれでもこの空間を楽しんでいた。


僕たちが頭を下げたのを確認すると、近くにいた兵士が声を発した。


「マグノリア帝国、バルディア領、領主ライナー・バルディア様が登城致しました」


その声と同時に静寂が訪れ、次に襖が開く音が前から聞こえた。


「……面を上げよ」


静寂の中に重い声が響く。


僕は横目で父上の動きを見て合わせながら、ゆっくり顔をあげた。


「ふふ、久しいな。ライナー殿」


襖が開くと父上の正面に位置するところに座っている、ダークエルフが笑みを浮かべて声をかけた。


「ご無沙汰しております。エリアス陛下」


父上はエリアスの言葉に座りながら一礼して答えた。


この人がエリアス陛下か。


彼は黒い髪に、鋭い黄色の瞳をしていた。


そして、歴戦の武人のような雰囲気を醸し出している。


父上も中々、厳格な顔をしているが、それに近い感じだ。


エリアスの両隣にはそれぞれ美しいダークエルフの女性がいる。


おそらく王妃と側妻だろう。


他にも僕と変わらないぐらいの身長をしている男の子がいる。


あれがレイシス王子かな。


あと彼の反対側に白を基調とした綺麗なドレスを着た女の子がいる。


恐らく彼女がファラ王女だろう。


王女の傍にも少女がいるが彼女は恐らく護衛だ。


着ている服が兵士と一緒で黒を基調とした軍服で彼女だけ少女の隣で立っていた。


僕が周りを見ている間もエリアスと父上の会話は続いていた。


「今日は仰々しくてすまんな。何せ、我が娘の婚姻候補者が来ると言うことで、皆が一目会いたいと聞かんのだ。それでこのような状況なのだ。許せ」


このような状況とは、この部屋の有様だろう。


何せ、広いとはいえ畳の部屋に椅子を並べて、レナルーテの華族が一堂に集まっている。


来賓の謁見にこんなにも人が集まることはそうそうないのだろう。


「はい。王女の婚姻候補者となれば、そのお気持ちは当然でしょう」


「ふむ。そう言ってもらえると助かるな。で、そこの者か? ライナー殿の息子というのは?」


エリアスは僕に鋭い眼光を向けてきた。


「はい。よろしければ自己紹介をさせてもよろしいでしょうか?」


「うむ。許す」


エリアスの言葉を聞いた父上は僕に目配せをする。


僕はその目配せを確認してからその場でゆっくり椅子から立ち上がり、エリアスに向かって声を発した。


「マグノリア帝国、バルディア領、領主、ライナー・バルディアの息子、リッド・バルディアでございます。この度、ご挨拶をさせて頂き恐悦至極でございます。今回、父ライナーより、ファラ・レナルーテ王女とのお話を伺いました。是非、一度ご挨拶すべきと思いお伺いさせて頂きました。以後、よろしくお願い致します」


僕は、はっきりと大きな声でエリアスの目を見ながら力強く言い切った。


すると、何故かその場が、静寂に包まれた。


静寂を破ったのは少し目を丸くしたエリアスだった。


「……ずいぶんと立派な口上だな。貴殿の年齢は我が息子、レイシスとあまり変わらないと聞いたが? いま何歳かね?」


「6歳です。父上からファラ王女と同い年と伺っております」


僕との会話にエリアスの眼光が鋭くなるのを感じる。


「そうか。ちなみに貴殿は今回、我が娘との話を候補者としてどう考えているのだ?」


「陛下。忠言、失礼致します。お遊びが過ぎるのではないですか?」


エリアスの言葉に最初に反応したのは華族の席で一番前に居る初老のダークエルフだ。


「ノリス、良いではないか。聞くだけだ。どうだ、貴殿はどう考えているのだ?」


エリアスはノリスの忠言を軽く聞き流し、僕に再度質問をしてきた。


僕はエリアスの言葉に考える素振りをしながら横目で初老のダークエルフをチラ見した。


そうか、彼がノリスか。


ザックが言っていた、今回の婚姻の件で一番の障害となる存在か。


ここで、エリアスを制止したということは、僕の印象を残させたくないのだろう。


ならば、することは決まっている。


彼が、ノリスが一番嫌がることをすれば良い。


「どうした? 何でもよいぞ? 思ったことを言ってみよ」


僕は、思慮深い顔をしながらおもむろに言葉を紡いだ。


「では、僭越ではありますが申し上げます」


「うむ。申せ」


僕が言葉を紡ごうとすると、父上が少し青ざめた顔をしていた気がする。


多分気のせいだろう。


「今回のレナルーテとバルディア領との婚姻は必ず、するべきと考えております」


「ほう……」


僕の言葉に周囲が少しざわついた。


ファラ王女も少し目を丸くしてこちらを見ている。


僕はファラ王女に笑顔だけでニコリと返事した。


すると、ファラ王女の表情はそのままだが、耳だけが少し動いた気がする。


エリアスは僕を鋭い目で見ると両手を左右に広げ「面白い。続けたまえ」と笑みを浮かべて言った。


「では、申し上げます。レナルーテとバルディア領は国境が隣接した隣国であります。その、繋がりが強化できれば、周辺国に対しての抑止力になります。例えば「バルスト」などが良い例でしょう」


僕はあえて、レナルーテと犬猿の仲であるバルストの名前を出す。


恐らく、その意図に気付いているエリアスは眼光がするどいまま僕を見つめている。


そして、案の定聞いてきた。


「どういう意味かな? 我が国はすでに貴殿の国と同盟を結んでいる。それだけでは、抑止力にはならないと?」


「はい。それだけでは十分ではありません」


「ふふ、面白いことを言う。それは、マグノリアは信用できないと言う事かね?」


エリアスの目の鋭さが緩んだ。


代わりに僕の事を面白いと思い始めたみたいだ。


「そういった意味ではありません。バルスト側に立った話です。バルストから見れば同盟と言っても所詮は国同士の繋がりです。マグノリアに迅速な動きはないだろうと思う可能性もあります。ですが、バルディア領とレナルーテに婚姻という繋がりが出来ればどうでしょうか?」


皆、僕の話を黙って聞いている。


良く見えないが、周りの華族達も黙って聞いているようだ。


「婚姻後は、手を出せばすぐにバルディア家が動くとバルストは思うでしょう。それに、バルディア家は自国の有事において独自に軍を動かせます。そして、婚姻後は妻の国と同盟国を守ると言う大義名分が得られます。それは、レナルーテで有事が起きても帝都に指示を仰がず、独自に我らバルディア家は動けることになります」


周りの華族達が「ふむ」「たしかに」と小さい声で呟いているが少し聞こえてきた。


「レナルーテに手を出せば確実にバルディア家が動く。バルストにそう思わすことにより、同盟による抑止力は効果的になると存じます。いかがでしょうか? これは、マグノリアの皇族との婚姻では得られないものだと思いますが?」


すると、僕の言った言葉にすぐ反応したのはノリスだった。


「下らん戯言を申すな‼ レナルーテとマグノリアは同盟を結んでいるのだ。貴殿とファラ王女が婚姻を結ばんでも、貴殿たちは動く必要があるはずだ‼」


「確かにそうです。ですが、私がお伝えしたかったのはバルストが今の同盟をどう捉えるか? という問題です。さらに言わせて頂ければ、レナルーテに問題が起きた時、同盟国というだけではバルディア家は独自に軍を動かせない可能性がございます」


「なんだと‼ どういう意味だ‼」


ノリスは顔を真っ赤にしている。


エリアスを含め他の華族達は黙ってその様子を見ている。


僕は説明を続けた。


「いくら独自に軍を動かせると言っても、それは自国の国家防衛であることが大前提です。バルストがレナルーテとだけ、隣接している国境から攻めた場合、我らは国の指示があるまで動けません。ですが、私とファラ王女が婚姻を結べば、妻の国を救う大義名分ができます。そうですよね、父上?」


僕にいきなり振られた父上は険しい顔を崩さずに眉間に皺をよせ、こめかみをピクリとさせた。


それを見ていたエリアスは、とても楽しそうに父上に質問した。


「ふふふ、どうなのだ、ライナー殿。貴殿の息子が言うことは正しいのかな?」


父上は首を横に振ってから、僕を睨むとおもむろに言葉を紡いだ。


「……子供の言うことですので、聞き流してもらえればと思います。ですが、我がバルディア家とレナルーテの婚姻の有無による、抑止力の見解は間違っていないでしょう」


エリアスは父上の言葉に満足な顔を浮かべながら質問を続けた。


「なるほど。では、辺境伯として立場はどう見る?」


「はぁ……それも子供の発言ですから、聞き流して頂きたい部分です。ですが、同盟だけではバルディア家は動けないでしょう。皇帝の指示が必要になります。ですが、婚姻をしていれば独自に動いても、多少は帝都に対して大義名分が立つでしょう」


ノリスは鼻息荒く、顔を真っ赤にしたままだ。


その様子をわかっていながら、エリアスは笑みを浮かべて僕に再度、質問を投げかけた。


「ふむ。つまり君のいう婚姻すべきという主張は、主にバルストに対して有効的だからということだな?」


「はい。他にも色々とありますが、それは婚姻後まで秘密とさせて頂きます」


「は‼ なんとまだ、色々あると申すか‼」


僕の言葉を聞いたエリアスは驚愕の表情を浮かべた後、しばらく大笑いを続けた。


落ち着いてくると僕を見ながらエリアスは楽しそうに言った。


「ふふふ、ライナー殿の息子は末恐ろしい。こんな規格外の子供が隣国の跡継ぎとは。もし、敵国の跡継ぎであれば、毎日寝ることもままならんな」


「陛下‼ 子供の言うことですぞ‼ それに、陛下に向かって秘密とは無礼でございます‼」


ノリスが真っ赤になり言葉をまくしたてた。


その様子にエリアスは眼光鋭いままに言った。


「ノリス。子供の言うことでも一理ある。ライナー殿も認めていることだ。それを冷静に見ることが出来なければ為政者として失格だ。そうであろう?」


「グッ……」


エリアスに諭されノリスは苦虫を噛み潰したように険しい顔をして黙ってしまった。


ちなみに、僕に対して周りにいる華族達からは好意的な目……ではなく、畏怖の目で見られている気がする……何故?


 

ノリスが黙ると、エリアスは僕を興味深げに見ながら言った。


「貴殿……いや、リッド殿と呼ばせてもらおう。実利のある良い考えであった。聞かせてくれたことに礼を言う」


「いえ、とんでもないことでございます」


すると、ずっとエリアスの横にいた一人の女性が呆れたように言った。


「エリアス陛下、今日はファラとリッド様の顔合わせでございます。まだ、ファラは自己紹介もできておりません。そろそろ、本題をお勧め下さい」


「む。確かにエルティアの言う通りだな。ファラ、遅くなって申し訳ないがリッド殿に自己紹介をしなさい」


エリアスに言われて、ファラは少し慌てながら小さく深呼吸して、リッドを真っすぐ見ると言った。


「レナルーテ国、エリアス・レナルーテの娘、ファラ・レナルーテと申します。よろしくお願い致します……」


言い終えるとファラはペコリと一礼をした。


リッドはその姿を素直に可愛いと思った。


ファラの顔をリッドが見ると、彼女は少し俯いた。


そして、ダークエルフ特有の長耳が少しだけ上下に動く。


さっき見たのは気のせいではなかったらしい。


彼女の耳の動きに気付いた母親のエルティアはファラに小声で「耳が動いています。はしたないですよ」と注意をした。


ファラはハッとしてから深呼吸をすると、耳の動きは止まった。


その様子を見ていたリッドは耳にどんな意味があるのだろうと少し気になった。


ファラを見ていると、エルティアが僕に冷たい目を向けてから自己紹介を始めた。


「……ご挨拶が遅れました。エルティア・リバートンと申します。ファラ・レナルーテの母親でございます。以後、よろしくお願い致します」


言い終えると彼女は一礼した。


エルティア? 


あの絵のモデルの人っぽい。


確かによく似ていて美人だ。


しかし、リバートン? ザックと関りがあるのかな?


僕は少し考え込んだ。


エリアスは二人の挨拶が終わったのを見ると、王妃と王子にも目配せする。


目配せに気付いた二人は、その場で立ち上がり自己紹介をしてくれた。


「レナルーテ国、エリアス・レナルーテの息子、レイシス・レナルーテだ」


「私はエリアスの妻、リーゼル・レナルーテです。」


二人は自己紹介が終わると軽くお辞儀をして座った。


レイシスは何故か敵意を含んだ鋭い目で僕を見ているようだ。


せめて、敵意を抱いてもそれを相手に感じさせないように睨んでほしい。


エリアスは自分以外の自己紹介が終わったのを見ると、立ち上がり僕に強い視線を送りながら自身の自己紹介をした。



「遅くなったが改めて……レナルーテ国の王。エリアス・レナルーテだ。リッド殿とは、良き長いお付き合いをしたいものだな」


言葉を発した後のエリアスは楽しそうな笑みを浮かべていた。


僕はエリアスの自己紹介が終わるとゆっくり椅子に座った。


すると、先程まで苦虫を潰したような険しい顔をしていたノリスがエリアスに近づき、そっと耳打ちをする。


エリアスはノリスの耳打ちが終わると、少し疲れた様子を見せたがすぐ厳格な顔に戻る。


そして、僕を見ながら言った。


「さて、リッド殿の考えはわかった。だが、文武両道であってこその言葉と思わぬか?」


「文武両道……ですか?」


わからなくはないが、今までの会話からしても突拍子のない言葉で僕は少し首を傾げた。


「うむ。リッド殿が素晴らしい考えをお持ちなのはわかった。次は是非、実行できる力として、貴殿の武術の実力を見せて欲しいのだが……どうだろう?」


ふと、エリアスから視線を外すとノリスとレイシスが、邪気を含んだ笑みを浮かべているのが目に入った。


ああ、そういうことかと僕は理解した。


僕に武術でケチを付けるつもりなのだろう。


ならば言うべきことは一つだけだ。


「私の実力を知りたいと言って頂けるのは大変、光栄です。是非、私からもお願い致します」


僕の言葉にエリアスは少し目を丸くしたが、とても喜んだ様子を見せた。


「うむ。それであれば、訓練場にすぐ移動するぞ‼」


エリアスはそういうとサッと立ち上がり、自ら先導して外の訓練場へと向かった。


僕達はその後を追いかける形で、本丸御殿を後にした。

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