エピローグ 幼馴染カップル
第61話 私も大好き
日曜日は茜と初デートをし、日曜日も茜の家でお泊り会をした。
次の日。
今日は月曜日、つまり今日からまた学校が再開する。
梅雨ももう終わりらしく、今日は朝から晴れて暑かった。
「……おはよう茜ちゃん」
「おはよう早苗」
「もしかしてもう起きてた?」
「うん、二分前ぐらいに起きてたよ。早苗の笑顔、とても可愛かったよ」
「うぅ~、なんだか恥ずかしい」
早苗が朝のあいさつを茜にすると、茜はもう起きていたらしく、早苗の寝顔を見て幸せそうな表情を浮かべていた。
幼馴染の時はなんとも思わなかったが、彼女に寝顔を見られて照れ臭かった。
「それに昨日はもっと恥ずかしいことをしたでしょ」
茜はそう言いながら上半身裸の早苗の乳首を舐める。
「ひゃん。ちょっと茜ちゃん、もう朝だよ。学校に行くんだから……ダメ」
いきなり乳首を舐められた早苗は嬌声を上げるものの、茜を律する。
「あら残念。今日も休みだと良かったのに」
茜は残念そうにため息を漏らす。
そう言う茜も上半身裸である。
茜の裸はお風呂で何度も見たことあるが、ベッドの上ではこれが初めてなので違和感が凄い。
二つの程よく大きな乳房が早苗の前にぶら下がっている。
桜色の乳首に桜色の乳輪。
「あたしのおっぱいはおいしかった?」
「……おいしかった」
茜におっぱいを見ていたことがバレた早苗は茜にからかわれ、顔を赤く染め茜のおっぱいから視線を逸らす。
「帰ったら今日もしようね」
「うん。でもその前に学校にいかないと」
「そうね。もし親にバレたら嫌だし、使用済みのコンドームとか落ちてないか確認しましょう」
付き合って二日目で早苗と茜はエッチをした。
初めてのエッチは体全身が蕩けてしまいそうなほど気持ちが良かった。
茜を攻めるのも茜に攻められるのもとても気持ちが良く、疲れ果てて眠らなければ一生エッチなことをしていたかもしれない。
さすがに早苗も茜も親にエッチなことをしたことはバレたくないので、部屋に使用済みのコンドームや未使用のコンドームが落ちてないか確認する。
「これで大丈夫ね」
「そうだね」
部屋中を確認して、使用済みのコンドームは全てゴミ馬鹿に捨て袋も閉じ、未使用のコンドームは全て親には見つからない場所に隠した。
「そろそろ着替えましょうか」
「そうだね」
お互い上半身裸のパンツ一丁ということもあり、茜と早苗は制服に着替え始める。
付き合う前は茜の裸を見てもなんとも負わなかったのに、付き合ってから茜の裸を見ると妙にエロく感じた。
女の子らしい丸みを帯び、柔らかい身体。
思い出しただけでも、興奮してしまう。
それに昨日、茜に大人のおもちゃで挿入された時は茜に挿入した時と同じぐらい気持ちが良かった。
そのせいで、今朝はお尻が少し痛い。
その後、制服に着替え終えた早苗と茜は朝食を食べ、恋人繋ぎをしながら学校へと向かう。
今日はカップルとして初めての登校ということもあり、いつもよりお互い口数が少なかった。
体が妙に火照り、手汗もいつもよりかいてしまった。
それは茜も同じらしく、今日の茜は手汗がいつもよりひどかった。
学校に到着し、教室に入るとすでにミチルたちは登校していた。
いつもならミチルたちより早苗たちの方が早いのだが、今日は昨日エッチした証拠を消すために、時間がかかったせいでいつもより遅い登校になった。
「おはようミチルちゃん、渚ちゃん」
「おはよー」
「おはよう早苗、茜」
「二人ともおはよう」
四人はそれぞれあいさつを交わし、雑談を始める。
「あのねミチルちゃん、渚ちゃん。二人に聞いてほしいことがあるの」
早苗は茜と手を繋ぎながらお付き合いのご報告をする。
「私たち正式にお付き合いすることになりました」
「これからもよろしくね、ミチル、渚」
「当たり前でしょ。こちらこそよろしくね」
「おめでとう二人とも。とてもお似合いだと思うよ」
ミチルと渚も二人を喜んでいるらしく、二人を祝福する。
「……はぁ~、やっぱり両想いだったじゃん」
「……そんなこと言っちゃダメだからねミチル」
「……分かってるわよ。それに早苗と茜が付き合ったということは……」
「……飯島先輩は振られたようだね」
二人はヒソヒソとなにか話しているようだったが、声が小さすぎて早苗は聞き取ることができなかった。
声は聞こえなかったが、ミチルと渚の表情を見るになぜか呆れていた。
「茜ちゃん、早く茜ちゃんとエッチなことしたい」
「全く早苗は。まだホームルームも始めってないよ。頑張って我慢しましょう。あたしも頑張って我慢するから」
「分かった。昨日茜ちゃんに挿入されたのとても気持ち良かったから、今夜もまた挿入されたい」
「良いよ早苗。今夜も優しく入れてあげるね」
「ちょっと二人とももうセ〇クスしたのっ。早すぎない。それに学校でそんな大きな声でエッチな話をするんじゃなーい。早苗が茜に挿入されたってどういう意味っ……ってあたしたちはまだお泊りすることがやっとなのに……」
「ミチル落ち着いて。少し興味深い話が聞こえてきたけど、みんながいる前でする話じゃないから」
昨日、茜とたくさんエッチなことをしたのに、もうムラムラし始めた早苗は茜に甘える。
早苗に激甘の茜は早苗を怒るどころか、優しく早苗を宥める。
早苗がプレイのことを言い、茜が快く承諾した瞬間、ミチルが食いつく。
ミチルもまだ高校二年生の男の娘だ。
エッチなことに興味津々のお年頃である。
そんなミチルに渚は優しく注意する。
確かにこれはミチルや渚だから話せる内容であり、他の人に聞かれるのは恥ずかしい。
そんなミチルたちのやり取りを見ていると、不意に茜と目が合う。
茜と目が合っただけで、幸せになる。
「大好き、早苗」
「私も大好き」
教室ではエッチなことができないため、愛の言葉を囁くことによってムラムラを昇華させる。
今日も早苗の隣には茜がいて、とても幸せな一日だった。
好感度MAXから始まるラブコメ 黒姫百合 @kurohimeyuri
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