愛くるしい猫と甘いお菓子と美味しいごはん。幸せ詰め合わせパックな内容でした。しかもしっかりビターな部分も織り交ぜて、読後感をよりまったりとしたものに仕上げています。同作者さまの他作品を読んでみるとわかるのですが、とても緻密で繊細な描写がお得意な方です。その筆力が飯テロに向けられるとどうなるか……私は、とにかくお腹が空きました。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(201文字)
甘いお菓子と猫まみれ。そんな夢の国にも足りないものがある。料理はただ食べるだけじゃない。人生(猫生?)を豊かにしてくれるものだ。あなたも豊かな生を手にしたい? だったら美味しいモノを食べましょう。ほんわかとろとろ、ボボボボ、ボン!
もふ!もふもふもふ!猫ちゃん可愛いしご飯も美味しそう!猫ちゃんたちの愛らしさも素敵に表現されていたのですが、個人的にはシチューを作っているときの描写が素晴らしく読んでいるだけでお腹が空いてきました。とても癒やされる作品でした!ありがとうございます
猫×ご飯=尊死!!ってかんじのかわいらしい作品でした。読んでるとお腹が空きます。あま~いお菓子は知ってるけれど、おいしいご飯は知らない猫の国の住人達に、元OLで猫の国に転生したみけちゃんがご飯を作って食べさせるというお話。かわいらしい文体で猫がころころ動く描写やほかほかの湯気がこちらにも匂ってきそうなご飯の描写に悶え苦しみます。猫好き、そして飯テロ上等の猛者必読のほわほわファンタジーです!ごちそうさまでした!!
もうとにかく、ほっこりまったり心が温まって、終始にまにましてしまうような最高のお話でした!目覚めたら喋るネコチャンたちに囲まれて。とろけるスイーツにまみれてからの、ちゃんとごはん。猫の王様はとびきりのジェントルイケメン。天国やん……紛れもない天国やん……!丁寧なお料理シーンも食欲をそそります。美味しいものを心から味わう幸せ。食事というものの大切さ、ありがたさも身に沁みます。読後の多幸感が素晴らしいです。みなさまもぜひ味わってくださいね!
猫好きならきっと私と同じ気分になれると思います!
『美味』という概念には手で触ることはできない。舌では味わえる。 『美味』、更にはそれを感知せしむる味覚は形があるのかないのか。糖分や塩分には明確な形があるのに、それらを調理して完結した味覚は結晶や化学記号では現せない。 主人公は、猫を愛し猫から愛されることで肉体や精神に関する垣根を越えることができた。してみれば、彼女の味わう幸福もまた、『美味』と同様形があるものでもありないものでもあるのだろう。 詳細本作。
猫を助けた社畜の三華は、気がつくと猫だけが住む世界にいた。猫好きな三華は愛らしい猫たちとの生活を謳歌するが、一週間も経つと甘いものだらけの食生活に飽きてくる。甘党ならば現状でも満足するのかもしれないが、三華はかつては料理上手だった社会人。ここはひとつ、大好きな猫たちのために美味しい料理を振る舞いたい!一念発起した三華は、料理作りをスタートさせる。猫好き、料理好きな人ならほっこりするであろう要素が満載です。荒んだ生活で疲れている方、純粋な猫たちに心癒されたい方にはぜひおすすめです。