概要
甘い、でも苦い青春
温厚で何事も楽しむことが好きな柿原悠太郎と、ちょっと変わった和菓子好きの千日紅絢を中心に、甘かったり苦かったりの青春物語です。日常の謎を通して楽しく、ときに悲しく読んでいただけると思います。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!甘くてほろ苦い青春!
謎解きも「なるほど」と思わせてくれる楽しさがあるのですが、物語の甘さとほろ苦さも、とても魅力的だと思いました。
私は登場人物の心情が徐々に変化していくような物語が好きなのですが、「花のおめでとう」を読み終えた時点で、胸にこうグッときました。番外編である「慧眼」も素晴らしくて、まだ読まれてない方は、是非とも「慧眼」を読んでから読み進めて欲しいとさえ思います。
心情の描写って、凄く難しいと思うんです。私はまだまだ勉強中で、こちらの作品を読んだ時、思わず「凄い」と口に出してしまいました。主人公の悩みや、思いを、丁寧に掬い上げて綺麗に表現されているんです。日常の風景でさえ、透き通るような文章で書…続きを読む