第47話:フローラ視点 ※閲覧注意

かなり際どい残酷な性描写が有ります。

自衛お願いします。

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「王と王妃が隣国で死んで、寝たきりの王太子がお飾りの王になんのか。まぁ、今までも王太子妃がまつりごとは取り仕切ってきたから変わんねえか!」

 ガハハと下品に笑いながら、私の後ろの男が笑う。


「そういえば王太子って妾が居たんだろ?頭が悪いから側妃にもなれなかったんだよな」

 私の下の男が後ろの男へ話しかける。

「うちが出入りしてる貴族も、側妃の条件を王族が知らなかったなんてって、当時は呆れてたよ」

 私の横の男も会話に参加した。


 私は三人の男に犯されていた。

 通常の性交に使う穴、排泄に使うの穴、そして口腔くち



 ここは『何でも有り』の娼館だった。



 ここに到着してすぐに、下剤を飲まされ、おしりから水を入れられ、洗われた。

 ご飯は貰えずに、何日もお尻の穴に太い棒を入れられた。毎日、毎日、段々と太くされた。


 それが終わると、お粥を食べさせられたんだけど、一週間で歯が全部抜けた。

「空腹だと薬の効きが良いね」

 私の世話係と言われたお婆さんが私の最後の歯が抜けた時に、嬉しそうに言った。



 毎日、朝起きると、お婆さんにお尻の穴から水を入れられ洗われる。

 昼から夜まで、何でも有りの性交を強要される。


 天井からぶら下げられて、前後の穴を当時に犯された時は、終わったら手首を骨折していた。

 それでも翌日も、普通に男が充てがわれた。

「手首に負担を掛ける事は禁止だよ!」

 男にそれだけを言うと、お婆さんは部屋を出て行った。



 ご飯は毎日お粥を朝と夜に食べるだけ。

 これならメイドの食事はご馳走だった。


 歯がないから、上手く喋れない。

 お尻の穴は完全には締まらなくなったから、使は栓をされる。


 何で私がこんなところにいるんだろう。

 私が何をしたって言うの?


 欲しいものを手に入れて、楽しく暮らそうとしただけじゃない。


 貴族なんて、そんなもんでしょ?


 偉くなれば、良いものが食べれる。

 良いものが、着れる。

 何でも思い通りにできる。


 だったら1番偉い王妃になりたいじゃない。

 貴族に生まれたんだから、誰だってそう思うでしょ?


 私は悪くないわ。

 悪いのは、ヤコブの子供を生んだ私を王妃に認めなかった奴らよ。

 特にアンシェリー!

 身分が高いからって、いつもいつも私を見下して!


 いつか、いつか、あの女も、今の私と、同じ目に、あわせてやる。




「王妃様が第二子を妊娠したってよ」

「第一子が男だったから、継承争いしないように、次は女の方が良いよな」

「そんなん関係なく、女の方が良いな。だって王妃に似た姫なんて可愛いに決まってる」


 いつかの三人組の男達が、また王宮の話をしてる。

 こいつら、もしかしてわざと私に聞かせてるの?

 でも偉い人がこんな娼館に来るはずないし。



「でも、実は王子も今回の子も、王太子のタネじゃないらしいぜ」

「不貞って事か!?」

「王子は宰相によく似てるって噂だぜ」

 体に力が入った。

 じゃあ、王族の血は私が生んだユダだけって事じゃない!

 誰か!誰かにこの事を伝えて……


 男達が私を見てた。



「あんな無知でどうしようもない王家の血なんて、ほろんだ方が良いよな」


「子爵家の阿婆擦あばずれを正妃にしようとした馬鹿だからな」


「アンタもそう思うだろう?フローラさん」



 私のこと、知って、た、の……?




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フローラの言葉なので、わざと「ら抜き言葉」です。

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