第68話 推敲は終わらない
ここ最近、拙書「逃げるしかないだろう」の投稿に、かなりの時間を使っています。
この作品は、一つのエピソードが結構長いです。三千文字から六千文字くらいあります。そうしたエピソードが、七十くらいあるので、全体で三十五万字くらいにはなっていると思います。十万字あれば書籍の出版が出来るそうなので、本にすれば三冊分くらいだと思います。出版したことが無いので、良くは知りませんが。
投稿する前に最終チェックをするのですが、その前に必ず読みます。この作品は、これまでに三回、大掛かりな推敲を行ってきました。一回目二回目は、誤字脱字くらいでしたが、三回目は大掛かりです。内容も含めて、半年も掛けて推敲を行いました。それなのに、最終チェックで読みながら、また推敲しています。一つのエピソードを投稿するために、現在は一時間くらいは時間を使っています。
自分の小説を、何回読んだことでしょう。もう分かりません。行ったり来たりしながら、折り返し縫いのように何度も何度も読んでいます。チェックする項目は、色々です。誤字脱字はもちろんです。それ以外に、分かり易さに気を使います。
主語を入れるのか入れないのか。修飾語は何を使うのか。語感はスムーズなのか。難しい言葉を使って、分かりにくくはなっていないか。同じ語尾が続いてリズムが悪くないか。段落は適当に出来ているのか。同じ言葉を、続けて使っていないか。推敲の内容は、あげ出したらキリがありません。ただ、推敲を繰り返すと、表現のディティールにメリハリが出来て、分かり易くなります。感覚的なものかもしれませんが、僕の気持ちが落ち着きます。掃除をした後の、そう快感に近いです。
推敲は、そうしたミクロ的な言葉に関する取り組みが中心ですが、マクロ的には論理的な展開も意識します。登場人物の心理的な変化があるときは、その変化した原因を、僕は丁寧に描写するようにしています。この描写は、実は作者によって好みが分かれるところだと思います。僕の小説は一人称視点で描いているので、そうした心理描写は、大切だと考えています。それこそ、僕の作品の特徴になります。
この小説は、完結しているので、途中で終わるようなことはありません。この小説に関心を持った方は、そこのところは安心してください。ただ、全ての投稿が完了するには、もう少し時間が掛かります。それこそ、クライマックスに差し掛かるにつれて、僕はも少し悩み始める様な気がします。もっと作品の質を高めたい。そんな気持ちが強いです。宜しくお願い致します。
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