第62話 糠漬けから聖徳太子まで
おはようございます。大晦日の朝、職場である中央卸売市場に来ています。担当商品である苺も売り切ってしまい、暇をしています。お客様と挨拶を交わしながら、一人になれば、パソコンに向かっています。
寒くなり始めると、毎年、思い出したように糠漬けを始めます。ご飯のお供としても美味しいのですが、お酒のアテにも最高です。糠漬けの歴史を調べたことはありませんが、弥生文化が始まった頃には既に誕生していたのではないでしょうか。塩をまぶし保存食として食べていたのもが、糠を使うことでより美味しい漬物に発展していった。
ただ、難点は毎日世話をしないといけないことです。混ぜないと酸っぱくなる。酸っぱくなるだけなら、唐辛子を入れて塩を多めにして混ぜまくれば、二・三日もあれば元に戻ります。ただ、夏は駄目ですね。カビが生えて腐ってしまう。
糠漬けの材料としては、きゅうり、茄子、人参が定番です。それ以外にも、蕪、蓮根、長芋も美味しいです。まだ、試したことはありませんが枝豆なんかも美味しそうですね。他には……。
スマホを取り出して、糠漬けにあう材料を検索しました。一番目にきゅうりが紹介されていました。納得です。きゅうりは糠漬けのスーパースターです。しかし、ときどき価格が高騰するんですよね。そんな時は、手が出せません。二番目に、白菜が紹介されていました。
白菜!
迂闊でした。恥ずかしながら、白菜を漬けたことがなかった。白菜の漬物も毎年作るのですが、糠漬けではなく、塩と昆布を使うシンプルな白菜漬けばかりでした。その白菜を、糠で漬ける。美味しいに決まっているじゃないですか。早速、白菜を漬けて昨晩、お酒のアテに食べました。
納得。
この冬は、白菜の糠漬けを欠かすことはないでしょう。美味しすぎます。
日本の食文化にお漬物が定着しているのは、米を主食にしているからでしょう。弥生文化から始まったお米は、日本人を形作るパーツの一つであるとともに、権力の象徴でもありました。お米を自由にできるものが、為政者になれる。
僕は、聖徳太子の物語を書きたいと常々言っています。今日は、僕が考える物語のイメージを紹介したいと思います。完成までに10年は必要だろうと考えているので、将来的には違うものになるかもしれません。
執筆を思い立ってから、舞台である明日香村に2度足を運びました。とても良い所で、初めて訪れたのに田舎に帰ってきたような気持にさせられます。明日香村には、様々な観光ポイントがあります。飛鳥寺にある最古の大仏や、高松塚古墳、キトラ古墳、万葉文化館等ありますが、中でも圧巻なのは石舞台古墳です。
手塚治虫の火の鳥にも登場するこの石舞台、当初は何のために石を積み上げたのか分からなかったみたいです。強大な四角い石がまるで舞台のように積み上げられています。僕が子供だったら、上まで登ってみたい。さぞかし見晴らしがよいでしょう。
そんな石舞台がお墓だと推測されました。それにしては大きすぎます。高松塚古墳の比ではありません。明日香というヤマト王権の中枢にこれだけの墓を作れる人物は限られています。目ぼしい人物は、一人しかいません。飛鳥時代に天皇を差し置いて実権を握った蘇我馬子です。
蘇我馬子は、推古天皇を立てる前に、言うことを聞かない崇峻天皇を殺害しています。その後の推古天皇とも確執があったと思いますが、当時は聖徳太子が執権でした。うまく立ち回ったのでしょう。
十七条憲法は、和を持って貴しで始まりますが、需要なのは天皇中心、仏教中心の政治を謳っています。わざわざその事を制定する必要があったのは、蘇我馬子に対するけん制かもしれません。冠位十二階にしてもそうです。力のあるものを、血縁に寄らず登用するという制度は、現代であれば納得の制度です。しかし、蘇我馬子に対するけん制と捉えれば、話は違ってきます。聖徳太子が政権の中枢を完全掌握する為に、制定したのかもしれません。
10人の話を一度に聞いて理解して、みたいな逸話が聖徳太子にはあります。僕的には、10人の聖徳太子をサポートする人材を登場させたい。政治は一人で運営は出来ない。チーム(派閥)が必要です。特徴のある魅力ある10人を想像したいなと思っています。
当時、物部氏と仏教を巡って蘇我氏は戦争をしました。当時の聖徳太子は14歳です。勝利した後、聖徳太子は物部氏の土地であった難波に四天王寺を建設します。四天王寺はお寺ですが、今のお寺のイメージとは違うと思います。仏教を勉強する学校のイメージが強かったのではないでしょうか。また、病院や療養施設も兼ねています。戦争によって被災した人々の救済処置として、機能していたと考えます。
聖徳太子にとって、四天王寺の建設は大きな転換期であったと考えています。野に伏していた人材との出会いがあったと思います。大きく視野を広げたと思います。
日本の基礎を築いた聖徳太子が亡くなった後、長男である山背大兄王は蘇我入鹿に一族もろとも殺害されます。まだ、勉強不足ですが、様々な確執があったと思います。
イメージが膨らみます。ここまで読まれた方で、何か情報がありましたら教えてください。独自の見解でも構いません。参考にさせて頂きます。宜しくお願いいたします。
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